こんにちは、リキュウコートです。 #165

 

今回も動画の解説を行います。

 

今回の動画は、知人の方から「初心者(未経験者)でも扱い易いポリッシャー磨きも紹介した方がいいのでは?」というアドバイスを受けて、私も初めて扱う近所のホームセンターで購入したワックスポリッシャーを使って検証するという動画の解説です。

 

№103の動画でご確認下さい。

 

日頃、初心者目線で動画・ブログを作製しているつもりでしたが、そう言えば最近の動画は仕事として依頼を受けた施工動画が続いていた事に反省し、原点に戻り誰でも扱える商品の紹介を行いたいと思います。

 

DIYサンダーも初心者には向いていると思っていましたが、もっとハードルを下げないと、機械磨きの経験が無い方へは難しかったのだと初めて気付きました。

 

今回紹介するポリッシャーは以前から承知している機械で、何処の町のホームセンターで見かける商品ですが、あまりにも玩具の様に見えていた為に試していませんでした。

 

今回購入したワックスポリシャー(右)とDIYサンダーの写真

※ 今回購入したワックスポリシャー(右)とDIYサンダー

 

やっぱり機械磨きの経験が無い方は、この様なポリッシャーから始めないと、DIYサンダーは高いハードルなんだという事を今回のアドバイスで気付きました。

 

この機械はワックスを塗り込みや拭き上げを目的にしている機械なので、「本当に磨けるのか?」と心配しておりました。

 

ポリッシャー本体の価格は税込み4,708円でした。

 

同時に購入したのがオプションのマイクロハイパークロス素材のバフがあったので購入しました。(税込2枚で657円)

 

何故?マイクロバフを購入したかと言うと、リキュウコートの全ての商品との相性が良い為です。

 

綿バフの上に二重に被せたマイクロクロスバフの写真

※ 綿バフの上に二重に被せたマイクロクロスバフ

 

そしてマイクロクロスで強い手磨きを行っても傷が入らない為に、今回のバフでの使用が思い浮かんだからです。

 

通常はウール素材のバフで強い磨きを行った後はスポンジバフでの仕上げ磨きが必要ですが、今回の機械のパワーも弱いのでマイクロ素材のバフなら一発磨きが出来るのではないかと考えました。

 

成功すれば通常の2回磨きが1回磨きに半減できるので、この機械を使うメリットも出て来るのではないかと思います。

 

早速、購入後開封し動作確認をしましたが、私の様なプロの目線で見ると愕然としました。

 

この機械も「ダブルアクション」と言う分類のポリッシャーで、名前の通り回転運動と偏芯運動が同時に行われる特性の機械です。

 

しかし、負荷が掛るとその回転運動が一気に弱まってしまう為です。

 

負荷が掛る事により回転が弱まる事や止まる現象は異常ではありませんが、弱すぎるという事です。

 

回転運動が止まると、もう一方の偏芯運動のみの動きになるのです。

 

但し一点の希望が持てるのは偏芯運動の動き幅が異常に大きい点です。

 

通常は片側2mmから3mmで直径では4~6mmの所、この機械は直径10mm動くのです。

 

この数値が大きいほど強い磨きが可能となるのですが、振動も大きくなり磨きの肌理が粗くなるという弱点もあります。

 

但し、この機械はトルク(動力)が低い為に、穴埋めとして10mmの偏芯運動で何とか使い物になればいいなと少しだけ希望を持ちました。

 

いきなり動画の本番で初めて使用する訳もいかないので試し磨きを行いました。

 

初めて使用した感想は、予測通りに「弱すぎる・振動が大き過ぎる」という一言でした。

 

マルチコート剤の磨き方の唯一のポイントは、ある程度力を掛けた状態で最後まで磨くという点ですので相反しているのです。

 

これは通常の磨き方では通用しないと考え、通常の磨きではあり得ない角度を付けたバフのエッジ部だけを使う磨き方です。

 

通常はバフの半面程度を使い磨きますが、面で磨くと力が分散してしまうのでトルク(動力)の弱いこの機械では点で磨く必要があります。

 

弱いトルクをエッジ部を使い点で磨くポリッシャーの磨き方の写真

※ 弱いトルクをエッジ部を使い点で磨くポリッシャーの磨き方

 

トルクが低いので点で磨いても傷になる事はありません。

 

動画では振動音が大きい事や、点で磨く怖さもあると思いますが、この機械とマルチコート剤の組み合わせで、失敗や塗装を剥がすというトラブルは起こらないと実感しました。

 

そしてアドバイストスとして提言があるのですが、この商品には綿素材のバフが2枚付属していますが、マルチコート剤での磨きの場合は使用しない方が賢明だと思いました。

 

素材の特性上、毛足が無い為に非常に薄く感じます。

 

毛足が無い事で、少しの砂埃(異物)も巻き込んで塗装面を傷付ける可能性が高いからです。

 

その為に、今回はエッジ部を柔軟にするために、綿バフの上からマイクロバフを2重にして覆いました。

 

綿バフはその様に使用すれば良いと思います。

 

また、もう一枚付属している光沢のあるミンク調のバフは恐らくはマイクロ素材だと推測されるので、この毛足の長いバフも使えるのでは思いました。(試してはいません)

 

その意味ではマイクロバフは余計な買い物であったかも知れませんが、珍しいので購入しました。

 

今回の磨きで使用した廃棄パネルのドアですがレッドパールのカラーで、全体的に水垢が多く見られる症状のパネルです。

 

全体的に水垢が広がる施工前のドアパネルの状態の写真

※ 全体的に水垢が広がる施工前のドアパネルの状態

 

そして、今回マイクロバフの一発磨きを行った感想ですが、トルクが弱いのでどうしても磨きの時間は掛りましたが、コート剤の塗布量を少なくしエッジ部の点で磨く方法は成功したと思います。

 

点で磨いた後は軽く面で磨いてい上げれば磨き傷もありませんでした。

 

最後の仕上げとしてスポンジバフでの仕上げ磨きを省いた分を、ミラーコート剤による最終保護で補いました。

 

傷埋めまでは出来ませんでしたが、時間さえ掛ければムラの無い綺麗な仕上がりになったと思います。

 

マイクロクロスバフによる一発磨きの仕上がり具合の写真

※ マイクロクロスバフによる一発磨きの仕上がり具合

 

摩擦傷も汚れの除去と同時に除去された状態の写真

※ 摩擦傷も汚れの除去と同時に除去された状態

 

ミラーコート剤で最終仕上げされた撥水状態の写真

※ ミラーコート剤で最終仕上げされた撥水状態

 

機械磨きに挑戦したいけど不安な方には、入門編として使用するには丁度良いのかなと思いました。

 

結果的に一発磨きが成功した事は、私にとっても大きな収穫となりました。

 

今後も、このポリッシャーを使い色々と検証したいと思います。

 

最後までお付き合い頂き有難うございました。

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。