こんにちは、リキュウコートです。 #129

今回も動画の解説を行います。

 

今回は前回の№66の動画で2000番のペーパー傷をDIYサンダーで除去したパネルと残りのペーパー傷を「手磨き」で除去出来るのか?という検証動画です。

 

※ №67の動画でご確認下さい。

 

2000番のペーパー傷を「手磨き」で消すという、元々無謀なチャレンジですが機械磨きが出来ない方への商品能力をお見せする為に、あえて「手磨き」を行いました。

 

動画を撮影する前から無謀・無理と判っていて、あえて行うのかというと,これまで「マルチコート剤」を使用して数多く機械磨きを行っており、結果としてはそれなりの成果を出す事が出来ていますが、それは正直に機械のパワーを使っている為です。

 

また、機械磨きを行った経験が無い方の方が多いのが現状です。

 

単純に「凄い」と言う評価は貰えますが、実感が無いという面では理解が難しいのではないかと思い、経験が無い方でも身近に感じて貰える為にチャレンジしました。

 

そもそも2000番の傷がどれ位なのか一般の方には難しいのも事実で矛盾していますが、少なくとも「手で磨く」と言う面では、時間・力の入れ具合・磨き方は理解できると思います。

 

この2000番のペーパーの使用目的は、塗装修理の再塗装を行った後に、塗装の「指紋」の様な各車によって違いのある塗装表面の微細な凸凹の「塗り肌」という調整を行う目的で使用します。

 

20年以上前は、コンパウンドの研磨により調整していましたが、大変な重労働でしたので、コンパウンドに代わりペーパーで塗装を削り調整するという手法に変って来ました。

 

粗い研磨剤のコンパウンドよりも塗装を削る力が強い商品(ペーパー)です。

 

このペーパー傷を消すためには、粗い研磨剤のコンパウンドで消さなければいけません。

 

コンパウンドだけではなく、強い動力を持つ機械で磨く必要があります。

 

これらの事からも、「手磨き」でしかもコンパウンドを使わないという、プロの方でもイメージしにくい行為です。

 

さすがに「マルチコート剤」でも難しい事は承知していますが、何処まで消す事が出来るのか見てみたいという思いもありました。

 

動画の解説に入りますが、実際の動画で見て貰えると大体の事は判ると思いますので、伝え切れなかった事について解説します。

 

硬いパッドにクロスを巻いて2分程度の磨きを行いましたが、1分程度で「これは無理だ」と判断がつきました。

 

今更止めるわけにはいけないので、コート剤の一回塗布が消化するまで一応磨きました。

 

その時点で、傷が消せていない事は判っていましたが、仕上げ用の柔らかいスポンジで仕上げ磨きを行いました。

 

マスキングを剥がし、どの位変化したかを披露しました。

 

一見すると、綺麗な状態に見えますし成功のように見えますが、肝心の傷消しが不完全でしたので正直ガッカリでした。

 

撮影中は実際の傷を見ながらの作業が行えないので感覚で想像し、作業終了後に実際の仕上がりが確認できたので、予想以上に傷が残っていました。

 

磨きの時間は3分弱で、再度コート剤の塗布で磨きを続ける事も出来ましたが、一回磨きでどの程度まで仕上がるのかを見て貰う事も必要だと諦めました。

 

コンパウンドの様に塗装を削り傷を消すというメカニズムではなく、コーティング成分を浸透させて傷を消すという違いから、塗装を削らない安心と塗装に潤いをもたらす浸透効果により、一見するとかなり改善出来た様には見えます。

 

しかし、一方向から見ると磨き残しの傷が透けて見えます。

 

左側「手磨き跡」 中央「ペーパー傷」 右側「DIYサンダー磨き」の写真

※ 左側「手磨き跡」 中央「ペーパー傷」 右側「DIYサンダー磨き」

 

これも「マルチコート剤」の実力だと思います。

 

この一回磨きの3分の磨きでは、この程度なのだと理解・評価して頂ければ動画での検証の意味があったと思います。

 

そう一旦は納得したのですが、やはり不十分感があり翌日に再度3分程度の同様な磨きを行いました。

 

しかし今回も傷を全て除去は出来ませんでしたが、今回は利き手の左手で傷を確認しながらの磨きが行えたので、「これが実力だ」と素直に受け止める事が出来ました。

 

合計6分弱の2回磨きの結果として、残った傷や仕上がり具合を商品性能の判断する参考材料になれば幸いです。

 

2回磨きを行った後の状態(正面撮影)の写真

※ 2回磨きを行った後の状態(正面撮影)

 

残った傷を見て3度目の磨きを行っても無理だと判断しました。

 

この手磨きでの傷消しは、粗い研磨剤のコンパウンドの方が有利かも知れないとも感じました。

 

機械磨きでは摩擦の浸透が行えますので、削る磨きに負ける思いはありませんが、深い強い傷を手磨きで消すという面では、これが限界だと実感しました。

 

結果磨き残しがあるという、格好の悪い動画になりましたが、これらの事が今回の検証結果における正直な感想と解説ですので参考にして下さい。

 

最後までお付き合い頂き有難うございました。

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。

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