こんにちは、リキュウコートです。 #125

今回も動画の解説を行います。

 

今回の動画は、いつものDIYサンダーで濡れた状態で磨ける「スポンジバフ」のみで何処まで仕上がるのかを検証した動画です。

 

※ №59の動画でご確認下さい

 

私の動画は決して面白い物ではないですが、実際に作業を行う時に参考になるべきと思い作成していますので、極力ノーカットでの施工を心掛けています。

 

今回使用しているパネルは、推定5年前後ではないかと思われる、ブラックカラーではなくガンメタリックと呼ばれる、メタリックとパールという顔料が配合されている塗装です。

 

症状としては、いつも使用している様な塗装自体に不具合(不良)がある物ではなく、通常の状態で一般的に多い状態だと思います。

 

スクラップのパネルの為に強い傷も多いですが、今回はスポンジバフによる磨きなので深い傷の改善にはなりません。

 

一般的なお手入れに入る洗車傷等が何処まで改善されるかが見所です。

 

光沢においても経年にふさわしい光沢で、著しい悪い症状は全くありません。

 

この様な症状の軽い・少ない塗装が、どの様に変化すするのかも見所です。

 

解説前に余談と言い訳になりますが、本当に動画撮影は難しいです。

 

特にこの様な微細な変化を捉える為に画面一杯に塗装が映る事により、カメラの自動補正が逆に誤動作のように働いたり、光の当て方で極端に明るくなったり・暗すぎたりと、塗装の色によっても違うので撮影ポジションを決めるまでに疲れてしまいます。

 

今回のカラーもパール色なので変化しやすい特性により難しかったです。

 

最後の変化を撮影するに当たり10回以上も撮り直しましたが、判り辛かった事をお詫びします。

 

解説に入りますが、いつもと作業は同様なので、重要な事だけを解説します。

 

今回も少し失敗したのですが、「マルチコート剤」の塗布が多過ぎました。

 

以前もありましたが、撮影を意識してしまい途中で足す事をためらう為に、いつも多過ぎてしまいます。

 

それだけではなく、このダブルアクションサンダーは回転運動が弱い為に、コート剤の消化が遅いという特徴がありそうです。

 

普段使用しているギヤアクションではアッという間に消化されますので、大きな違いがあります。

 

コート剤の消化は機械によっても大きな違いがありますが、今回の様に不純物も少なく光沢も普通であったために、除去に消化される量が少なかった事もあると思います。

 

結果、コート剤が多過ぎた為に磨く時間も長くなりました。

 

時間が長くなるだけではなく水分のバランスが悪くなり、こびり付きが起きそうになりました。

 

この様な場合は、磨きを一旦止めて水分補給を行うと回避出来ます。

 

動画でもコメントしましたが、早い段階で光沢が出てきますので、この機械を使用する場合は少量のコート剤で磨いてみる事が、結果的にコート剤の節約にもなるのではないかと思います。

 

コート剤の塗り広げは移動を早く行い、磨きは移動を少し遅めで行い、コート剤の消化が進めば仕上がりのサインなので移動も早くして行くという事が作業のポイントです。

 

逆にこの事くらいしかテクニックと呼べるものはありません。

 

注意点としては、プレスラインやパネルの端は必要以上に磨かないという事です。

 

最後にマルチコート剤(リキュウコート)磨きの大事な特徴を解説します。

 

今回の塗装は劣化や堆積した汚れは少ないですが結構変化しました。

 

磨きを行う前の塗装状態(傷以外は平均的な状態)の写真

※ 磨きを行う前の塗装状態(傷以外は平均的な状態)

 

塗装のメタリック・パールの粒子がクッキリ見える状態に復元した状態の写真

※ 塗装のメタリック・パールの粒子がクッキリ見える状態に復元しました

 

これが、コンパウンドの磨きと大きく違う点でもあるのですが、コンパウンドでプロの方が時間を掛けて磨いても同様の仕上がりにはならないと思います。

 

コンパウンドは削る磨きで塗装表面を極力平滑にして光沢を出す磨きです。

 

リキュウコートは、塗装にコーティング成分を浸透させる事により光沢を出します。

 

その事により、不純物が除去されて純粋に透明な膜が密着される現象が起こります。

 

普通にサランラップを覆っても何も変化しませんが、水分を含んで覆えば密着しますし本来の色合いが出ます。

 

極端な例かも知れませんが、コンパウンドの磨きではこの現象は起こりません。

 

リキュウコートの磨きは弱い力のサンダーであっても、このメカニズムにより塗装本来の色合いが復元出来るのです。

 

特に今回の様なメタリック・パールカラーでは、顕著に色合いの違いとして表現されます。

 

この事は、これまでは詳しく解説してきませんでした。

 

この現象を文章だけで伝える事が難しかったからです。

 

この現象は塗装屋さんではないと本当の意味で理解は難しいと思います。

 

 

不純物の無い透明感のある膜で覆われたかのような状態の塗装写真

※ 不純物の無い透明感のある膜で覆われたかのような状態

 

何故なら、リキュウコートの磨きの仕上がりは、コンパウンドの仕上がりとは全く違い、まるで塗装を塗り直した直後の仕上がりになるからです。

 

この事は、いつもスクラップを提供してくれる知人の塗装屋さんも仕上がった実物を見て納得されている事です。

 

その様な意味で、自ら塗装を行った経験がある方でないと解らない事だからです。

 

 

 

今回も深い傷は全く改善出来ませんでしたが、色合いと光沢は本当に良く改善出来ていました。

 

スポンジバフ一回磨きでこの仕上がりには「このサンダー恐るべし」というのが今回の感想です。

 

この磨きを初心者が行って再現できるというのは画期的だと思いますし、プロと呼ばれる方も衝撃を受けると思います。

 

自慢話しのようで怒られそうですが、重要な特徴なのでお伝えしました。

 

最後までお付き合い頂き有難うございました。

 

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。

https://rikyuu-coat.amebaownd.com/