みんな大切2
木の葉は緑だけれども
よく見ると一枚一枚全部違っていて
薄緑の葉も深い緑の葉も虫に喰われた葉もみんながあって木になるんだ。
これは鈴木大拙翁の言葉です。
どの葉もみんな大切で唯一無二だと言うことだと理解しています。
茶道が禅の精神を基本に成り立っていることを知って居られる、又は意識されている方は少ないと思います。
私もその一人でした。30才を過ぎた頃、
お茶の研修会で大徳寺の小関宗園さんの「死ぬも生きるも同じ事」という講話をお聞きました。「死と生が同じだなんて何を言っているんだろう!!」大変な衝撃を受けました。
全く理解できなくていろんな本を読見ました。
その中で鈴木大拙の「東洋的な見方」と岡倉天心の「茶の本」(敬称省いてごめんなさい)
に出会いました。
特に「茶の本」は今までの茶道への考え方を大きく変えてくれました。
不謹慎ですが、目からウロコが落ちるようでした。
時々、あの時のことを思い出したくなります。
蛇足ですが
岡倉天心の「茶の本」も鈴木大拙の東洋的思想の素晴らしい内容が日本人より海外で関心が高い事にも発奮しました。特に茶の本は原本は英語なのです!!