ご自分の会社の決算書を手元に決算書は表紙の「別表1」
から始まり別表16の後くらいに決算報告書
といったタイトルの後、
貸借対照表(B/S)損益計算書(P/L)が続いて
出てくるはずです。
今回は損益計算書について説明したいと思います。
損益決算書は1年間の営業成績を表します。
経営者の方が関心を持つ税金がいくらかかるかが判る表です。
(実際にはこの損益計算書から損益通算とか
繰越損益で税金の額が決まりますが、)
税金の話は関心があるけど、難しいことはちょっと・・・と
思っている経営者の方、時代は変わりましたぞ(笑)
銀行とうまく付き合う上で知っていく必要があります。
色々な利益いう言葉がでてきます。
まず売上総利益=売上から仕入を引いた
俗に粗利と言われるものです。
次に営業利益=売上総利益から従業員給与や
法定福利厚生費や水道光熱費などの
諸経費の合計を引いた金額です。
ここが赤字であれば商売として
成り立っていないことになります。
ここが実態として赤字ならば、
商売自体を廃業することを考えるような状態です。
経常利益=営業利益から受取利息・雑収入をプラス、
支払利息、雑損失を引いたものです。
借入が多かったりするとここで利益がガクンと
減ってしまうわけです。
その後に特別損益・損失がきて、
税引前当期利益、当期利益となって行きます。
ここで赤字になると一般的にはキャッシュフローは
マイナスということになります。
ここで大事なのは、銀行は減価償却を見送って
利益を出すことをしても、
役員報酬を少なくして利益を出しても、
減価償却分も役員の適当な生活費金額を
損益計算書から差し引きます。
見かけだけ黒字にしても結局銀行で修正され、
赤字と判断されることになります。
昔はよくそういった決算書を見かけましたが、
時代は変わりました。
無理して黒字にして税金を払っても、
こと銀行評価は上がることはありません。
もちろん取引先に毎年決算書を提出するような先
がある場合は、一定の効果はあるかも知れませんが・・・
資金調達方法が多様かしてきているのは事実ですが、
使いやすいといわれる私募債なども募集人員の数が
もっと増えればもう少し使い勝手が良くなる気がしますが?
節税決算書はほどほどにして、
毎年ある程度安定した利益を上げることが
安定した融資を銀行から引き出すことになると思います。
但し、特殊要因で赤字になった場合には、
「一過性の赤字」と見てくれるケースもあります。
これはケースbyケースですが、