貸出総残高5000億円の信用金庫の1億円は
50兆円のメガバンクにしてみれば100万円の貸出と
同じことになる。
バブル崩壊後金融業界もずっと赤字で
公的資金で助けて貰った。
昨年度メガバンク3行で2兆円超の利益が出ている。
もちろん公的資金は返済しているが、
他の銀行ではいまだ返していない所もある。
これは国民の血税から出されたことを忘れてはいけない。
政府・日銀は超金融緩和と言うが、
日銀の当座預金に各大手銀行が預金を
積んだままでは、市場に出回るはずもない。
白川前日銀総裁の頃で40兆円といっていたが、
今は100兆円を超えているようだ。
日銀は国債を引き受けて金融緩和はしているが、
そこから先のパイプが目詰まりを起こしている。
故に中小零細企業にはお金が回っていないのが現実だ。
金融円滑化法が終わった後も継続して返済額を減額措置を
受けている企業は少なくない。
もっともそうせざる得ない状況もあるのだが、
お金が借りられないから繰り回している。
大企業のボーナスをうらやましく思う中小企業の
社員も少なくないはずです。
各銀行は昨年度の利益の10%程度、恩返しのつもりで
思い切った融資をしてみたらどうだろう。
きっと中小零細企業は老朽化した機械設備や
ボーナスに回すはずだ。
下から消費が活発になれば、大きな渦巻きとなって
景気回復の起爆剤になるかもしれない。
今、金融機関の存在意義が問われているように
個人的には思う。心の距離はかつてとは比較に
ならないほど広がっている。