”金融機関の考える再生手法”
金融機関は総じて「今しか見ない傾向」がある。
たとえば・・・
(1)不採算部門の撤退 例…「10店舗レストラン」優良2店、
イーブン4店、赤字4店 赤字店舗は閉鎖(経費削減)
・・・原因や改善見通しを重視しない。
(2)有利子負債の圧縮
「物にこだわる経営者は会社の再生はできない」という考え
生産性の低いものから売却→自宅や社宅等から
(3)資金繰り表の要求(実績&予測)
キャッシュ・フローの改善、予測の精度も要求される。
不良債権は、一段落したとはいえ、赤字が数期連続すると
再生か債権回収会社へ売却等を検討します。
もちろん債務超過や個人資産の状況などにより、
対応は違いますが・・・一般論として不良債権になる
可能性が出てきたものへの対応は早くなってきています。
もちろん中小企業の不安定さや売上予測が、
正直来月のことも良く分からないのが
現実なのは良く知っているはずです。
元請先の都合や売掛先の入金遅れなど
中小企業ならではの不安定さは大企業の比ではありません。
予測どおり行けばこんなに楽なことはありません。
中小企業の予測の相違を指摘しますが、
銀行や信用金庫でもサブプライムの影響や
株式市況の低迷などもあり、収益予測は大幅に
下方修正されることもありました。
大手企業も円高(安)や原油価格などで収益の予測が
変わる所も多いはずです。
金融機関の言う通り、自宅の売却も確かに一理ある。
しかしそこには理数的には割り切れない
特別な想い入れもある。
余程これ以外打つ手がない所までいかないと
踏み切れないのが人情。
サービス業である金融機関も少し顧客視点に立った
対応ができないものかと思う。
しかしながら、彼らもサラリーマン内部規定や通達や本部の指示が
絶対です。
個人的な意見・感情は抜きにして行動せざるを得ない定め
なのです。