会田雄次先生のリーダーの条件などを
かつて読みました。
今こそ、時代にあったリーダーが求められています。
会田 雄次著 「アーロン収容所」
・・・3種類のリーダー
”第一のリーダー”は軍隊の秩序が健全で、
組織的な戦闘ができる段階のリーダー
この段階では旧体制の秩序、
人材がそのまま指導者として有能である。
”第二のリーダー”は、敗戦によって
組織が崩壊して、兵士たちが体力
その他の条件によって、三々五々、
小さな集団になって退却する段階のリーダー
彼は本能的に水や食料のあるところ、
敵軍の襲撃や待ち伏せのありそうなルート
をかぎ分ける。
彼の指揮によって落ち延びて行けば、
何とか生きていける。
”第三のリーダー”は、
敗戦になって捕虜収容所に入ってからである。
勝者は残酷なものだから、
食料もろくにくれないし、待遇も悪い。
それでタバコを買うにしても何とか
算段しなければならない。
ここに第三のリーダーが現れる。
彼は占領軍の車輛の尾燈のレンズの破片と、
潰れたアルミの食器などを使って、
一見、銀色で赤い宝石のついた指輪の
ようなものを作る。
それを収容所の塀ごしに原住民に売りつけて、
タバコや食料を入手するルートを作る。
やがてそれは一種の産業として、
何人もの捕虜をメンバーにする組織まで発展する。
今は戦後体制が崩壊しかけているといっても、
敗戦時のように組織全体が無くなるという
のではない。