多くの中小企業を見てきた印象ですが、
全ての企業を救うことは不可能だと思います。
総じて相談に見えるのが遅いと感じます。
日本の高度成長Or銀行の監督が金融庁移行前の
経営者にありがちなのですが、
借入が出来ている内は危機感が希薄な方
おいでになります。特に不動産担保などが
あると気づくのが遅れることがありますね。
今は「金融円滑化法」で救われていますが、
時代の変化が激しい今、業種の成長性が一番の
企業再建の鍵を握ると思います。
いくら努力してもどうにもならないこともあります。
いわゆる衰退業種(長期的に見て)については、
他の手段で借入で一時仮に資金繰りが凌げたとしても
返済能力の裏付けのない借入は企業を圧迫するだけです。
身の丈に合った借入を常に意識しないと、
粉飾決算して黒字にしても、それは対症療法に過ぎず
返って内容を悪くさせる結果になります。
中小企業といっても、業種・財務内容、経営能力を
総合的に見て、廃業へいかにソフトランディングさせるかが
大事な先も当然出てきます。
しかし可能性のある企業も沢山あります。そういう企業は
全力で支えます。 「自分のクライアントは絶対倒産させない」が
当社の社是ですから。