バブル崩壊後と共に、高度経済成長のツケというか
修正が日本経済全体に宿題として出されているの
でしょう。
供給過剰同業種でこれほど会社が多い国
も珍しいでしょう。
適正規模にいずれ集約されて行く気がしています。
もう既に始まりつつあるとも言えますが、
景気の急速な回復な道は険しいでしょう。
欧州もギリシャ危機以降、
ユーロ圏の脆弱さが現れています。
「ユニクロ」「しまむら」の不況下での
企業努力は素晴らしいです。
その傍らで町の洋品店が消えていったり、
デパートの売上も大幅に下がったり、
業種全体のバランスが「デフレ」「消費不況」という
キーワードの中で偏りが生じている気がします。
弱肉強食の世界と言えばそれまでですが
やはり中小企業にも中小企業ならでは「強み」を
持たなければならないと生きて行けない時代と
なりました。
高度経済成長期は極端な誰でも経営できた
とも言えるでしょう。
よほど放漫経営でもしない限り、
会社は安泰だったはずです。
内需の伸びが期待できず、「将来不安」で
お金を使わない状況では明るい光は見えてきません。
先日も居酒屋さんの店主と思える方がチラシで
呼びこみをしていました。
店内をのぞくと1人も顧客はおらず、
整然と並べられた白いお絞りがとても淋しく
見えました。
居酒屋もチェーン店化が進み、よほど個性的な店
でないと生き残れない時代になってきました。
ただ、ごはん一杯から単三の乾電池が96本
作れるなど日本の技術力はやはり捨てがたいもの
があります。
中小企業は国内の販路はあっても、
海外へ販路を広げることは難しく
またそのノウハウも資金の裏付けもありません。
でも海外での日本ブランドは高く、
ここ5年位で日本の将来の浮沈に関わる
重要な時期だと思います。
世界では、日本食やアニメ、ファッションなども人気です。
そこには大きなマーケットがあるのです。
「JETRO」など海外支援の機構もあります。
宣伝不足の感はありますが意外に役に立つサービスを
持っています。
中東やロシアは肥満が社会問題で、
特に日本食への関心は高いと聞きます。
グローバル社会と言われて久しいですが
本物の日本食を出す店があればきっと繁盛
するでしょう。
うまくするとここ2~3年の間に飛行機のスピードが3倍近くなり
世界はもっと狭くなるとも予想されています。
夕日を眺めてため息つくより、世界に雄飛してみることもこの不況の
出口ではないでしょうか?