退院後すぐに

入園予定の保育園に向かった

もう必死だった。


ベビーカーに息子を乗せて

力強く押す。

真冬なのに、少し汗ばむ位だった。


保育園に到着すると

すぐに園長先生に話したいと申した。



しばらくすると

園長先生が出てこられた。



『先日お電話でもお話したのですが、

 どうにか、受け入れをお願いしたくて』



事情を話したが





『そうなんですね。やはり私の一存では…

 大きくなって歩く時にぶつけたりして

 怪我でもされたらお母さんが心配でしょ?

 今まで目の件で入園した経験がなくて』





そりゃそうだ。

他人の子供に怪我でもさせたら

責任問題。

ただでさえ健常の子どもでさえ

危なっかしい。

それが目が見えないとなると、

いろんな障害が出てくる。ましてや幼い子に

理解をしてもらうのも中々難しい。

常に子どもに付き添って

保育士さんがうちの子を見るわけにはいかない。





でも、よくよく話を聞くと

発達障害やダウン症などは受け入れがある

(重い場合でも)

目が見えない可能性だけで

ここまで難しいんだ。





『お母さんも心配でしょうから

 お家でしばらくは見られた方が…』




『おもちゃも目で追うんです。全く見えないわけで

 はないと思います。』


それでも

『理事長の判断かと…』と言われ


家で見れる余裕があれば

そもそも預ける必要ない。


産後4月には戻りますと公言したので

今更入れなくて延長だなんて

仕事を復帰しなければ職を失う不安。


仕事をしないと生活ができない死活問題。






保育園の事情もわかるが

家計の危機的状況にもなりうる。







『直接話に行きます。今いらっしゃいますか?』

と聞くと、系列の大きい園にいるとの事。






『分かりました。直接伺います。』





入園予定の保育園を後にして

理事長先生がいる園へ向かった。















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