総合病院の診察の日になり

子どもを連れて病院へ向かった。


NTの発覚から移動した病院だ。

あの頃は〝産科〟だったが

今回は〝神経科〟だった。

眼振と聞くと、目の病気かなと思うのだが

目には色んな神経が司り、様々な病気の

可能性があるというのだ。


問題なく産まれたと思った矢先に

怖い現実を知らされるきがして

気が気じゃなかった。


〝眼振〟の事で

ネットで夫婦で調べられるだけ調べたが

やはり、揺れるだけで見かけの問題じゃないか

と考えていた。


いざ診察になり

経緯をはなした。


子供の肩を掴んで

顔を近づけると


『目が動くね。』


『生後まもない時は動かなかったと思うんですが』


退院したばかりの息子を

寝かせようと小さなライトだけつけていたら

そのライトを凝視していた動画がある。


一点を揺れなく凝視していた事を

覚えていた。





しかしいざ見ると

小刻みに揺れていた。



“やっぱり最初から目が揺れてたんだ”


ショックを覚えた。



どれもその時気づかなかっただけで

揺れていた。



それから先生より


『ちょっと動画撮らせてもらってもいい??』


と言われ頷くしか無かった。


『目の神経から色んな病気の可能性があるから

   念の為フルコースで検査しましょ。

  検査入院で、お母さんには

  付き添ってもらいます。』


検査入院の日時を決めて、

必要なものを聞き、帰宅した。




何も無かったらいいな。

そんな事を考えていた。