〝もしも陽性だったら〟の

為に動く準備は整った。





様子検査を聞く前の最後の検診に向かった。

普通の検診ていう状況ではなかったので

旦那も同行してくれた。




産院が変わって初めて検診をした。

今までずっと、NTに関しての

診察をしていたからだ。


産院を移動してから、同じ先生だったのに

その日は、別の先生が診察をした。


いくらカルテを見たからと言って

状況を把握してくれてるのだろうか。




『浮腫はどうですか?』






『ちょっとは良くなってると思いますが

  まだあるのはありますね。

  見た感じ普通ですよ。

  細かい部分は、分からないね。

  もう少し大きくなってからかな。』







『そうですか……胎盤はどうですか?

   前置胎盤ですか?』





『前置胎盤て感じではないかな。

   低いけど、まだこの時期は

  分かんないからね。

  子宮がどんどん上がってくるから

  今はまだ気にする必要はないよ。』





『そうですか……』








数週間のうちに堕胎するかもしれないのに

そのうち上がってくるって

すぐ上がる訳でもないのに

と正直思ってしまった。






先日の総合病院にしても、

今回の産院でも

〝全前置胎盤〟では無いと言われた。

先生によってこんなに違うのか?

と不信感。





まぁ、〝全前置胎盤〟と言った

理事長は、初めての診察だったから

たまたまそう見えたのか。


それにしても、親切なくらい

不安がらせる内容だったな。

紹介状まで書いたくらいだし

へたしたら、県外に跨がなければ

ならないみたいに言われたしな。





首の浮腫(NT)も良くなってきている。

見た感じは普通。







これで、羊水結果が〝陰性〟だったら

どんなにいいだろう。