それから日を改めて、

紹介状に書かれた

総合病院へと向かった。



紹介状持って【中期中絶】の為の診察。

最初に看護師さんからの 

ヒアリングで、今回の結論に至った

経緯をNT(胎児浮腫)から話し始めた。

状況を丁寧に聞いてもらい

その後しばらく待った後

先生に呼ばれた。



経膣エコーの後先生より




『胎盤の位置はこれから上がる

   可能性があるから、今の所見る限り

   低地胎盤だね。12週以降は分娩に

   なるので、普通の産院だと難しいから

   大体こういう病院になるね。

  まぁ、 出血とか色々リスクがあるので、

   こういう総合病院でするんだけどね。』



低地胎盤?ほぼ全前置胎盤と言われてたのに、

先生によって違うのかな?



そうすると、先生がカレンダーに

目を向けた。




『そうなると、次の予約どうしますか?

    羊水検査の結果後だと22週に入ったら

    出来なくなるから、〇日がいいと

    思いますが、入院の日その日に出産が

    始まるわけでは無く、早くて4日位。

    それから、分娩後だからそれなりに

    休みが必要なので、会社にも言う必要

    があるんだけど』





『一応状況は、上司に話しているので

   大丈夫かと思います。』





私は〝もしも〟に備えて

会社の上司に話をする事にした。

ついこの間まで、妊娠悪阻で

長期で休みを貰ったのに、

今の現状を伝えるのは

怖かったし、辛かった。

上司は、淡々と状況を受けいれ

羊水検査の結果が分かったら

すぐ報告する様に言われていた。



『実は先日行った病院から、

   エリアを広げないと

   いけないかもと言われたんですが。』




『それは大丈夫。出来なければその時点で

    言うし、今の時点では受け入れられる。』





前回の理事長の話で、

大分脅された感じだったので、

その言葉でほっと安堵した。

次の予約をとり、先生に礼を言った。







あくまで〝もしも〟の為の準備だった。

願うなら、二度とこの総合病院に

訪れるとこがありませんように。

そう思いながら総合病院を、後にした。