こどものころ
私にとって
『家族みんながそろってテレビを見る』
ということは
なんだかトクベツで うれしいことだった。
あるとき
何かの殺人ドラマをみんなで見ていて
ヴィヴァルディの『四季』より冬
この曲ね。↓
が、穏やかにBGMで流れる中で
死体が見つかるという場面があった。
死体発見の場面の描写をするので、ちょっと読みにくくするね。
その死体の隠し場所が浴槽。
浴槽の中が砂でいっぱいになっていて
その砂の中から手だけがニョキっと出ている。
↑ここまで
絵面はかなり衝撃的なのに
音楽はとっても穏やかで
そのギャップの大きさと
そんなすごいドラマを家族で見ている嬉しさとが
いろいろ重なりあって
私の中では印象的な思い出として残っていた。
昨日のコンサートでも
この曲がプログラムに入ってて、
私は出番じゃなかったから
ピアノの奥側に置かれた
待機用の椅子(客席からも見える)に
座って演奏を聴きながら
実家から聴きに来てくれていた客席に座る両親をぼんやりと見ていました。
すると
なんだか こうして一緒に音楽を聞いていられることに
とてつもない幸せを感じて
ついでに、昔のこと(前述のショッキングなドラマを見ていたこと)を
思い出したりなんてして
一人こっそり涙ぐんでました。
(きっと誰にもバレてないはず!)
音楽って、思い出と結びついてることもよくあって
何かの場面を思い出したり、
その時の感情がよみがえってきたりして
おもしろい。
出演者の私までも
昔にトリップさせちゃうもんね(笑)
心をひらくピアニスト あやちゃん