親の役割を手離すのは
いつも寂しい。
保護する立場を手放すのは
いつも寂しい。
自分が絶対的に守りたい存在に出会った時
今までになかった力が湧いてくる。
自分の中の何かが満たされることを知る。
わたしは息子が生まれた時
初めての感情をいくつも感じながら
幸せで仕方がなかった。
誰かのために生きたい。
そう願う時の幸せは
自分のために生きたい。
その幸せの比較にもならないから
母子一体の感覚を一度経験すると
それ以上の幸せなんて
何もない気がしてしまうんだよね。
それでも中学生を上がる頃
彼からちゃんと離れて行ってくれて
本当によかったのだと今なら思える。
そんな息子もすっかり大人となり
我が家は１ヶ月に一度
肉の日
が出来た。
これは普段あまり食卓に並ばない肉を
息子のおごりで外食する日だ。
息子がレジでお金を払い
中年夫婦がその後ろで待つ居心地の悪さよw
居心地悪いと感じているのは
わたしだけなのかもしれない。
こうやって小さなことから
わたしは親の役割を手放して行くんだ。
寂しさと一緒に
居心地の悪さと一緒に
寂しさと一緒に手放して行くんだ。
・・・
