- 2005年4月25日。
私は、その日、仕事の資格試験のために姫路にいた。
試験が終わってどっと疲れているところに、ロビーのテレビ前に群がる人達。
バスを待っているのか??と気にもとめなかったんだけど。
人が少なくなって、テレビに目を通すと・・・・
すごい光景が視界に入ってきました。
JR福知山線の脱線事故。
場所が伊丹と近かったことで、私は動揺しました。
当然、姫路から京都へ帰る線も一時不通になってダイヤが乱れていました。
家に帰ってからもニュースは、JR事故ばかりで、生存者・被害者氏名がまだ公表できていない時期だったので、知り合いがいないか、ドキドキしていました。
映像だけで本当にすごい事故だということだけわかりました。
先日、図書館で生存者が書いた手記を手にしました。
- 18歳の生存者―JR福知山線事故、被害者大学生の1000日/山下 亮輔
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一両目での生存者は2人。
彼は入学したばかりの大学生。
今は、辛いリハビリを乗り越えて復学してらっしゃいます。
彼の手記を読んで、なんだか恥ずかしくなりました。
大変な事故にあったのに、辛い思いをたくさんしたのに、まっすぐ前を向いて歩いている。
私より年も幼いのに、強いパワーをもらいました。
私だったら・・・そんなに強く生きれただろうか。
トワだったら・・・彼の母親のように不安をもらさず、彼を支えられただろうか。
事故は人事ではないし、いつふりかかってくるかわからない。
気をつけていても防ぎようのないこともあります。
人生、何が起こるかわからないけど、
何か起こったときに、そこからどう這い上がるかによって、自分の人生にどんな色をつけるかが決まってるんです。
そんなことを考えさせられました。