天気予報より早く雨が上がった東京。
気温も涼しく気持ちがいいです。
そして、何より父が午後からデイサービスに行っているこのひと時が、何の心配もない時間を過ごせます。
母が在宅の頃は、母の心配からは解放されたが、父のサポートがあったし、時間が来れば母は戻って来るので、私の緊張が始まります。
母の機嫌はどうだろうか…
父を口撃してないだろうか…
そして、また翌日の朝から私の母の顔色と機嫌を取りながらのデイサービスの送り出しが始まるのでした。
今思い出しただけでも、胸のあたりがキュンとする位私にのしかかっていた任務だったと思います。
出口の見えない介護というトンネル。
あの時は、本当にそう思ってた。
どうしても、優しかった頃の母を重ねてしまい、認知症になって壊れていく母を無理してでも、自分を犠牲にしてでも看なければいけないんじゃないかとさえ思い、心が壊れそうだった私。
でも…今はあの時の父を守る為に選んだ選択が正解だったと思ってます。
母には母の時間が流れるようになり、それを見守っているのが父や私ではなく、職員さんになりました。
父も母の顔色を見ながら母中心の生活をせずに済むようになり、自分のペースで生活できるようになりました。
もちろん、高齢の両親ですから永遠に続くわけではないのはわかってます。
それだから、このひと時がありがたいのです。