母が認知症になってから、なかなか慣れなかった事。
それは、何かと母に相談したり、教えてもらったり、話題を共有する癖でした。
くだらない出来事ですら、母に聞いてもらっていたので、そのささやかな会話が一方通行になってしまった事が悲しかったのを覚えています。
そして、だんだんと母には何も相談出来なくなったり、知恵をもらう事の出来ない現実になれ、母からの何度も繰り返される同じ会話を聞き流せるようになってしまった私。

学習した末の結果です。

父に対しても、私が上手く対処することでイラつく回数が減ったり、無駄な心配やがっかり感を回避出来るはずでした。

しかし…またやっちゃいました。

父を信じ、疑わなかった事で、起こった無駄足した出来事。

それは、父から預かった時計の電池の交換。

私は父の時計を持って時計屋さんに行きました。

右手でベルト部分を握り、文字盤を上にしてお店の中に…お店の人に声をかけ、ふと文字盤をひっくり返したら…!

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わかりますか?

電池の入るところにテープが貼ってありました。

ん?

と、思った私は、そのテープを剥がしたら…

電池はおろか、蓋がない‼︎

ありえない、いや、想像した事もない状態だったのです。

前もって気づいていれば、なんて事ない状況だったと思いますし、電池の蓋を取り寄せ出来るかって事から聞いてみることも出来たと思うのですが、あまりの想定外の事に、急いでお店を出てきてしまいました。

電池の蓋がない時計に電池を入れようとした父に不信感を抱いたが、それ以上に、未然に気づかなかった自分に腹が立って、腹が立って…

あれほど、父のすること、いうことをうのみにしない!って自分に言い聞かせていたのに…。

ばかばかばか!

いい加減に学習しろっつーの。

ただいま、反省中。