母の面会に行けない父を案ずるあまり、私のとった行動が自分を苦しめる羽目に…
それは、先日の夕方の出来事。
いつもは、ワンコの散歩をしながら実家に寄り、夕食の準備をしている。
いつもなら、父はデイサービスと訪問リハビリのない日は母の面会に出かけていることで、体力も筋力も鍛えられていると思う。
しかし、この1週間は母の面会が禁止されているので、父の運動量も激減しているような気がしていた。
そこで、その日はワンコの散歩を父に久しぶりに頼んだ。
その間に、私は夕食の買い出しに出かけた。
私が先に帰って来て、夕食の準備をしていたら、父が戻って来て…
「いやぁ、びっくりしたよ。気がついたら俺ひとりで歩いていたんだ。」
もちろん、その話をしている父の傍らにはワンコはいたのだか…
もう、私の心臓は氷ついた。
リードをつけたまま放置されたワンコは、か細く鳴いていたらしい。
そして、ウンチバックだけを持ってヨボヨボ歩いてる父。
ワンコと父の間には車道がある図。
想像しただけで吐きそうになった。
目の前にいる純真無垢な瞳で私を見つめるワンコを抱きしめて、父を叱責してしまった。
この瞬間、『父』という存在、歳をとっても尊敬していた父が、世間にいわれている『老人』になった気がした。
少しでも、退屈しないように、外の空気を吸わせてあげようと思った自分を悔いた。
幸い、父もワンコも無事だったことが救いだか、息子くんには話せない。
今、ようやく気持ちが落ち着いたから、書き残そうと思いました。
当初は最悪の数値だったし、今も週一で病院に通ってる。
その甲斐あってか、今は腎臓病を忘れてしまうくらい元気で愛くるしいワンコ。
父も大事だけど、ワンコも大事…両方を大事にするからこそ、父にはもう散歩を頼むのをやめることにしたよ。