昨日、ある番組で『知られざる認知症 ピック病』を取り上げていました。

私の母は『アルツハイマーと脳血管性認知症』の混合型なので、ピック病の症状と合致しているわけではないが、似たような症状もあり、母を重ねてしまいました。

母の顔から笑顔がなくなり、言葉も単語すらなかなか出ない事もあり、会話らしい会話が出来なくなって来ました。

その番組で、ピック病になった奥様が施設に入所しているので、毎日ご主人が会いに行っているのを観て、うちの父と重ねてしまいました。

その奥様は、無表情ながらも、ご主人が会いに来ると、部屋から飛び出して来て、ご主人の手を引いて部屋に連れて行きます。

そして、ご主人はいつも奥様を外に連れ出し、奥様の写真を撮り続けていています。

離ればなれになっても、今の生活に生き甲斐を見いだし、毎日通い続けている姿に、心から感動しましたし、涙が出ました。


父も同じ様に毎日、母に会いに行き、母と同じ時間を過ごす事が日課になっています。

健常者と違い、会話もネガティブな堂々巡りばかりとなり、どちらかと言えば楽しい時間とは違うものなのかもしれません。

それでも、側にいたい。

そんな父の想いを邪魔してはいけないと、思い知らされました。




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