母が自宅で過ごす最後の日曜日。

母の実妹と実弟夫婦が母に会いに来てくれました。

母の弟は内科医をしています。

もう80歳ですが、診療所でまだまだ現役として頑張ってます。

母のような認知症の患者さんをたくさん診ているのに、母の事だけはなかなか受け入れることが出来ず、いつも叔母を代理によこしていました。

今回も叔母たちは来ることになっていましたが、叔父が「姉ちゃんのそんな姿見たくない」と言い来る気配がありませんでした。

私は叔母に「叔父さんがそう言うなら無理に誘わないでいいよ。でも、施設に入ってしまったら、母がどんな風になるかは想像が出来ないけど、少なくとも今の母の雰囲気はなくなっていると思うの。そしたら、ますます、そんな母を見たくないだろうね。」と言ってしまいました。

医療に携わっているのに、身内には臆病な叔父。

母が認知症になったとわかった時も、全然頼りにならなかった叔父。

だから、このまま来ないなら来なくてもいいや…とあきらめていました。


そしたら、今朝になって来てくれることになり、3人揃って顔を見せてくれました。

母は叔父を見るなりスイッチオン

叔父をぺたぺた触り、まるでお姉ちゃんが弟を可愛がっているような感じでした。

一緒に来た叔母(母の妹)の存在なんか記憶から消えてしまうというハプニングがあり、叔母はガッカリしてましたが、先に叔父夫婦が帰ったので、それからは叔母の記憶が復活し、喜んでいました。

言葉もスルスルと出て来てましたし、昔の話に花が咲いてましたし、よく笑っていた母。

笑顔がとってもかわいかったです。

最近、そんな笑顔を見たことなかった私たち家族にとっても、とても嬉しい時間でした。

そして、そんな母はとても認知症には見えない、元気だったころの母の姿に映り、今週末に施設に入居させることが憚るくらいの母だったのです。

もしかすると、神様が、母に会うのを拒み続けた叔父に精一杯の元気な姿を見せたのかも知れません。


もちろん、お客様が帰った後の母に、叔父たちが来ていた話をしても…つながりませんでしたし、いつもの母がそこに座っているだけでした。

それでも、母の弟妹が揃うことが出来て本当によかったです。


明日から母の送り出しがまた始まりますが、最終週になります。

頑張れぇ~私