今日の朝の出来事。

前から母に聞いてみたかった事があります。

それは『父』の事。

毎朝、頭が…というか記憶がリセットされてしまう(?)母は、父の甲斐甲斐しい世話焼きを、この上ない迷惑な顔で、あるときは睨みをもって跳ね返しています。

そして、母の小声の文句は、耳の遠い父には聞こえないので、その分余計に腹立たしい態度を示す母なのです。

そんな姿を見ると度に、胸がしめつけられる思いの私。

もう、父が不憫で…

すべて『認知症』という病のしていることとはいえ、母の心には父への『感謝』や『愛』や『思いやり』なんかありません。

ただただ、父を『憎んでいる』…そんな風にしか思えない態度なのです。

悲しいね…

それでも、こんな態度は朝だけで…デイサービスから帰って来た時の母はまるで別人。

父の言うコトをよく聞きますし、父の甲斐甲斐しい世話焼きにも文句は言いません。

だから…父は母と同居できるんですがね


今日、デイサービスのお迎えを待っている時に、部屋にちょこっと顔を出し、また余計な事を言って行った父に、すかさず睨みつけた母。

その母に「ね、今のお爺さんって誰?」って、聞いてみました。

すると「あんな人、知らないよ。」と、間髪入れずに答える母。

「は?あの人、おばあちゃんの旦那さんなんじゃないのかなぁ」って、言う私に、怪訝な顔をしていました。

母の育った時代は男女は一緒に机を並べることもなく、遊ぶこともままならない時代でした。

だからか、母は男の人が苦手の傾向があります。

とくに中年から老人にかけては特に苦手で…お爺さんは特に嫌いの領域に入ります

自分だって充分お婆さんの領域なんですけど…

そんな母にとって、自分の旦那という認識のないお爺さんが、ひつこく世話を焼いて来るわけですから…嫌で仕方ないのでしょう。

そう思うと、理解出来る母の仕打ちです。

ついでに、私のことも「ね、この人(私を指して)誰かわかる?」って聞いてみました。

…即答できない母でした。

その時、丁度お迎えの車が来て…タイムアップ。


私の事も…認識してないっぽいね


ま、たまにつながる記憶があるだけで…充分だけどね