グループホーム見学。

昨日、姉と待ち合わせて某グループホームの見学に行って来ました。

母の将来の選択肢の中に、老健や特養の前に『グループホーム』という存在が急浮上してきたこの頃、私の気持ちの中にはダントツの存在感をもった『グループホーム』でした。

そんな話を主治医にしたことがきっかけで、主治医が訪問しているＧＨを見に行くことに…。

そこは雑誌とかにも取り上げられるお洒落な街にも徒歩5分足らずで行くことが出来、姉の家と実家の中間地点でもあり、偶然にも両親が入る予定の墓地にも極近というロケーションでした。

施設はそれぞれの個室が9つあり、きれいな清潔感のある明るい感じでした。

利用者さんは全員女性（偶然にも…）で、これは母好み…ではありますが、やはり女性ばかりだとそれぞれの、それなりのいざこざもある様で…

認知症であろうが、なかろうが、どこにでも起こるのか…って痛感。

たまたまおやつタイムにお邪魔してしまったこともあり、リビングに皆さん集まっていました。

そして、グループ長さんの計らいで、その中のお一人に歌を歌っていただくことに…

見た目70代半ば、長身の女性が指名されたのです。

照れることもなく、「…じゃ」と、アカペラで歌い出して、私と姉はド肝を抜かれてしまいました。

彼女が歌った『千の風になって』は、ものすごく見事なものでした。

きっと、声楽とか何かに携わって来られた方なのでしょう。

歌詞もしっかりと覚えておられるし、背筋もピンとされ、歌う姿は本当に素敵でした。

…でも、認知症なんですよね。

そんな方もおられるかと思えば、ジーッと、車いすに座ったままの方もいらっしゃいました。

それでも、今の母が利用しているデイサービスの延長にあるような少人数の雰囲気は気に入りました。


でも…

そんな気持ちがある反面、『ここに母を入れるのか…』という迷う気持ちが強くなった私。

もちろん、申し込んですぐに入れるわけでもありません。

やはり、どなたかが退所しなかれば入れない話ですから、いつになるのかなんてわかるはずもなく、私の勝手な妄想なんですが…


その後、ずーっと、心がズキズキしました。


あまり見たことのない『世界』をのぞいたことによる、とまどいなのかも知れません。


母のデイサービスを決めるまでのそれに似ているんだと思います。


何か所か見れば、このざわつきが消えると思うんですが…


今日、母の送り出しに行った時、母に「頭なでてくれる？」って言ってしまいました。

そしたら、横になったままだったけど、黙ってなでてくれた母。

ありがとうね。