月曜日の朝。
新しい気持ちで実家に向かいました。
今日は東京は雨 が降ったり 止んだりみたいで…朝から冴えない天気。
それでも、母に持って行く 花束を抱え、大きく深呼吸して、無理やりに笑顔を作り母の送り出しに行った私です。

母の腐った顔…私を認識しているのかどうか不明などよ~んとした顔。

認知症だからこんな顔になってしまったんだ…と、自分に言い聞かせ、すこぶる明るい笑顔で母にあいさつしても… ん…、何だか痛くって と、私を引き込もうとする母。

なんか今日は手強い予感がしました。

とりあえず、いつもの様にお花の生け込みをしてもらい、食事をさせましたが…時間はすでに8時を回っていました

しかも、ずーっと、不調を訴え続ける母なのです。

トイレに行けば、母の痔から出血があり、それでまた気分がダウン

今日はもう、行かれないよ。
行かないから…

と、宣言してきたのが8時25分。


今日のこの時間が私にとって『特別な時間』だったことなんか認知症の母には関係ないのですが…

実は、今日から息子くんが塾の合宿に出発する日だったのです。

そして、旦那方の甥っ子くんがインターンシップで上京してきていて、我が家で預かっており、今日はその初日だったのです。

本当なら、パパさんも出張で帰国している予定で、二人の送り出しの見届けをお願いするはずだったのですが、それが出来ず、申し訳ない気持ちで彼らを自宅に残し、母の送り出しに来たのです。

なのに…この時間になって今日はもう、行かれないよ。行かないから…はないでしょ

だったら、初めから寝込んでてよ

私がどんな気持ちで、自分の息子の出発も見送らずにここに来たと思ってんの

毎日の塾や学校の見送りじゃないんだよ

そんな思いがぐるぐると頭を駆け巡り…きっと血圧が上がってたと思います。

認知症でなかったら、母はきっと なにやってんの!早く帰って見送ってやりなさい!って言ってくれたに違いない…って、思ったら余計に、悔しくって、母が憎らしくって…。


もう、誰でもいいから『お迎えに来て』って心で助けを求めてしまいました


もちろん、子どもたちは何事もなく出かけましたし、もう小さい子じゃなから放っておいてもいいんだと思います。

でも…私の気持ちっていうのかな、親としての私の気持ちが『子どもより母を優先してあげたのに、結局、行かないんだって …』って、ところでストレスがMAXになってしまいました

結局、どうにかこうにか、お迎えの車を5分待たせて、母は行ってくれましたが…

どうにも私の気分がおさまりませんでした。


きっと、母は明日はケロッとして、同じ体勢で、同じテンションで私と会うんでしょう。

いや、明日だけじゃない…これからずーっとね


私だけが、この行き場のないストレスを抱え、抱えきれなくなる前にどこかで発散し、また母の傍で時々まともになる母を探し続けていくんでしょうね。


なんか、やっぱり、悲しいね