昨日、私に暑中見舞いを兼ね挨拶状が届きました。

それは、OLだった頃の、上司からでした。

数年前に『咽頭がん』を患い、声を失ってからは積極的に『EL発声法』の普及に尽力をされています。

上司だった頃には、よくカラオケにも連れて行ってくださっては、N氏の美声を聞かされたものです。

声を失った…という、現実を真摯に受け止め、今は同じ病の人の助けになるようにと、頑張っていらっしゃるその姿勢はとってもすばらしいと思います。

今は季節のご挨拶だけのお付き合いになってしまいましたが、そのご挨拶ももう出来なくなりました。

『古希を迎えるにあたり、人生の節目として今回をもちましてすべてのご挨拶を遠慮させて頂くことに致しました』

なんか、スコーンって心に突き刺さった気分です。

潔いっていうか、N氏らしいっていうか…

そんな生き方もあるんだな…って思いました。


N氏には、近いうちに最後の暑中見舞いを私も出そうと思ってます。