先日、父の友人が亡くなりました。

父と同い年(85歳)で、同じ仕事をしていた方です。

7年くらい前に『叙勲』も一緒に受けることになり、二人はあれこれと相談をしあっていたりしたものでした。

思えば、この頃からすでに母の『不穏』は始まっていたんだと思います。

その方の奥様に電話をしては、父の文句や悪口を言っていた母。

ちょうど、その頃その奥様も体調がすぐれないらしく、『叙勲』の式典には夫婦同伴のところ、父たちは殿方だけで出席したのです。

そんな父の立場もよく理解してくださっていた友人の一人がこの世を去りました。

父としてはどれほどショックだったでしょう…

本当なら、訃報を受けた時も、父は母と現役だったころの話をしたかったと思います。

でも、そんな話題すら母とは出来なくなってしまった父。

可哀想です。

昨日の夕方、お通夜に行き、今日は告別式に行った父。

実家に姪っ子ちゃん1が来てくれて、母とお留守番をしてくれていました。

昨日のお通夜の時は、私が母と留守番をしていたんですが、母は『お通夜に行った』ということは理解してくれました。

でも、暗くなっても帰って来ない父を

まだ、帰って来ないのかね?もう、帰ってくるよね?って待ち焦がれる母。

そんな母は、今は父を頼っているんだなぁ…って感じました。


『認知症初期』の頃の
 もう、帰ってくんな って言って鍵をかけてしまった母でない事が嬉しくもあり、つまり、それだけ進行した…ってことなんだ…って、複雑な思いが交差しました。