非日常のショッキングな出来事は認知症の母でもよく覚えているようで…

土曜日の出来事ですが、いまだにハッキリ記憶しているです。


それは…

父と母とおめかしヨークシャテリア のお散歩の時…

母は若い女性が柿 柿を万引きするとことを目撃したそうです。

へぇ~ 見ちゃったんだ って、聞くと

うん 最初に柿を2個持って、買うみたいに見比べてたんだよ。
そしたら、1個は右のポケットに入れて、知らん顔して1個だけ戻したんだ。
そして、すーっと細い道に入って行ったんだ。

えっ お金払ってないんだ…

うん 柿ドロボーだよ。
お店の人は中にいたから見てないよ。
あたしのこの辺(2メートルくらい)のところで盗ってたよ。
あれ、家に帰ってから親になんて言うんだろうね…友達からもらったっていうのかね…

なんて、言ってました。

それにしてもそんな母に驚いた事があります。

それは…

その時の柿を盗んでいる人の気持ちまで分析しているところ。

盗んだ柿をどっちのポケットに入れたか認識しているところ。

そして何より、周りの状況を理解出来るところです。

多分、症状が進めば、隣で何が起こってもそれが理解出来なくなるのがこの病。

でも、まだ母は理解が出来たし、心理の分析まで出来ました。

もちろん、こんな状態がずーっと続くわけではないので、これが認知症の母ではありますが…

とにかく、そんな一面があった…って事で、ちょっと嬉しかった です。