今日は一日中雨降りの東京でした。

あ~、こんな日は私でも気が滅入る…だから、きっと母はもっとどよ~んとしているのも覚悟して実家に向かいました。

すると、案の定…洋服に着替えてはあるものの布団を被って寝ていました

しかも、まだ朝ご飯も食べていない…

さぁ、ここからが腕の見せ所。

おっはよう
今日は雨で寒いねぇ~
ほら、杏仁の手こんなに冷たいよぉぉ…
あ~お母さんの手あったかぁ~い
さ、朝ごはんの支度できたから一緒にあっちで食べよっか

なんて、他愛のない雑談をしながら、母のほっぺや手にタッチします。

すると、母は少し微笑みながら

寒くって…ずっと、寝てようかって思ったんだ。

なんて言いながらも、よいっしょ!と、起き上がってくれました。

そんな母の背中をやさしく押しながらテーブルまで誘導。

今日はここまでスムーズに行きました

背中を向けて食べている母…

父とは会話がない。

父は私とニュースの話したりしてても、母には入り込む余地がありません。

『認知症』になって、難しい会話にはめっきり入ってこなくなりました。

それでも、以前はトンチンカンな話題を急にもちかけたり、さっきまでしていた話題に急に戻ったりしていましたが…それもなくなりました。

だから、母には母がわかる話題で、手短にゆっくり楽しくなるような話しかしません。

つまり…

父用の話題と分けるようになりました。

そんな風に母用の話を、母の隣で笑顔でしていると、母はデイサービスのスイッチが入ってくれました。

バックの中のティッシュとタオルハンカチを何度も何度も出したり入れたりして確認して、編みかけの毛糸も入れて、笑顔で出かけてくれました。


素直な母なら可愛いと思えるんですけど…そうもいかないよね