秋らしいさわやかな月曜日の朝。

いつものように母の送り出しで実家に行った私。

いつものように無言で食事中の母。

その間に、母の布団を片づけ、網目をセット。

そして、食べ終わるといつものように自分の食器を洗う母。

そしてこれまたいつものようにトイレへ行きました…


ここまでは、いつもの通りでした。





違ったのはここから…


トイレから戻った母をリビングに引き戻し、ソファで並んで朝ドラ観ながら(母は観てません)編み物を始めたのですが…

ん?今日、あそこ行くの??

うん、でもまだまだ時間があるよ。
もう少し編み物出来るからね。

今日は行かないでいいや。
ここで編んでても一緒だし…

へっ?

何だかいつもの母と違うトーンでキッパリと拒絶してきたのです。

それだけに、かなり動揺した私。

編み物でスイッチの入らない母の前に、アタフタする心。

でも、それが伝わらないように、平静を装いながら

まだ来るまでに時間があるから、来たら決めればいいから…
準備だけしておこうっか…

準備??そんなのしなくていいよ。
あたし、行かないし…

そう言い切って、黙々と編み続ける母でした。


それでも、そんな母を無視して、そっとデイサービス用のバッグを用意し、その中に今日の分の毛糸を入れ、そのままバッグを持てば行けるようにしたのです。

昨日と同じ服でしたが、昨日はデイサービスがない日だから同じ格好でもいいし、暑ければカーディガンを脱げばいいし…

とにかく、行ってくれればいいや

8時半を過ぎた頃、母をトイレに誘導。

その間にリビングから玄関に母のバッグも移動。

すると…

外にはデイサービスの車が来ちゃいました

今度はすぐに乗り込めそうにない状態を説明し、いったん車を庭に入れてもらいました。

そして、トイレから出てきた母を任せ…上手に気持ちを誘導してデイサービスに行くことが出来ました


くるま2 だっしゅ ビューン


いやぁ~

頼みの綱の『編み物』も今日の母の前には効き目なし。

昨日の『リスぺリドン』の効果かまともな母が降臨しているようでした

だって、そりゃデイサービスでわざわざ編み物しなくっても、自宅で編み物してたっていいに決まってるし…ねぇ

お母さん、あなたの言ってる事正しいゎ…


とにかく、何とか行ってくれたので、ホッとしてますけど…

さわやかな月曜日の朝のはずが…出だしにケチが付きました。

母じゃないけど、忘れて…一週間頑張ろう