母にとって『デイサービス(DS)』は鬼門となってしまっている。
以前、2度ほど、DSに行く事に挑戦しましたが、拒絶がひどく、その度にあの手この手と考えるこちらも、疲れ果て…断念しました。
何が母を拒絶させるのか…と、言いますと、
介護の度合いが違いすぎる人の中にいることが耐えらなかったんだと思います。
母も立派な認知症患者ですし、要介護認定も受けてます。
それでも、母はそんな事は知りませんから、自分がどうしてこんなところにいなければいけないのかが納得いかず、最後まで馴染むことが出来ませんでした。
よく、介護をされている方たちからも、「みんな始めはそうだったのよ」とか「そのうちに慣れるわよ。お友達も出来たりして…」なんて、聞きます。
しかし、
そこまで、いえ、そんな思いをさせてまで、行かせる必要があるのだろうか…と、疑問が私たちの心に芽生えてしまってからは、中止することで、自分たちをDSへ行かれなければ…というストレスから解放されました。
それから、ヘルパーさんに見つけ、お散歩に行ってもらったり、話相手になってもらったり、DSに行かなくても、母の刺激になるような時間を作ってあげました。
しかし、そのヘルパーさんもいなくなった今、母の相手をするのは、私と姉ふたりだけになり、そろそろ、限界が…
そんな折、『介護予防』のDSを見つけ、見学に漕ぎ着けました。
導入までは母の気が変わらないように、かなり神経を使いましたが、
午後の2時間くらいでいい事。
少人数だということ。
マシンを使って自分なりに出来るという事。など、今までのDSとは全く違うとアピールしまくり、お迎えの車にスムーズに乗り込むことが出来ました。
しかし!
フッと、母を見たら『無表情のこわーい顔』で座っていました
でも、まぁ、仕方ない…このまま行ってしまえってことで。
現地に着くと、広いきれいなスペースにマシーンが配置されており、参加しているお年寄りは男性3人、女性1人のたった4人でした。
いいんじゃない
細かい流れと、説明を受けながら、私も通いたぁいって気分になりました。
ここを利用されている方は皆さん『要介護1』でして、母と同レベル。
しかし、自立歩行出来るのは母だけでした。
その状況にギョっとした母。
小さい声でみんな歩けない人ばっかだよ…あたしは、嫌だよ。と、言ったのを聞き漏らしませんでしたが、無視した私。
その後、それぞれが、自分用のカリキュラムでマシーンを使って運動を始めたのです。
それは、わたしも目を見張るほどの光景でした。
だって、そのマシーンに行くまでは、ヨタヨタしてたり、シルバーカーを押してしか動けない人たちなのに、マシーンで運動する姿はとても逞しいのです。
カッコよかった
実際、母も『スリングセラピー』という器具で、ストレッチをさせてもらってみました。
うふっ。ついでにわたしも…
天井からぶら下がっている2本のロープに左右の手を通し、上げたり下げたりするだけなのですが、普段使ってない筋肉が刺激され、気持ちが良かったです
母なんか、調子に乗って足までロープに引っ掛け、足を開いたり閉じたりしてました
自宅に戻って来てからも、『嫌だ』ってことは言ってないので、大丈夫そうです。
人数制限があり、たまたま一人の空きがあったので、すごくタイミングがよかったのです
そして、母も行く気になっている…
このまま…うまく行きますように
あ、ちなみに『認知症』は母だけでした
その他の方たちは、自立歩行は出来ないだけでした。
みんな頑張ってる。
そんなパワーを母ももらえるといいな。