ここの所、母は『妄想』が多くなりました。


今までも全くなかったとは思いませんが、このところ、ひどいあせる


しかも、突然に『あっちの世界』に行ってしまうので、どこで判断をすればいいのか、まだ解決法が見つからないのです。



今日も、こんな場面から母は、おかしくなったようです。



お昼から来てくれた姉が、『冷やし中華』を作っていたそうです。


近くに、父がいたので、ま、何やら普通におしゃべりをしていたのでしょう…


程なく、『冷やし中華』が出来上がり、母も一緒に3人で食べ始めたところ、母は急


に、バチンと箸をテーブルに置き、『冷やし中華』のお皿を押し返し、おもむろに立ち


上がり、炊飯器のふたをあけるが、中は空っぽ。


すると、今度は自分の部屋へ行き、お財布を持って、近所のお弁当屋へ行ってしま


ったそうです。


ここで、いつもなら、父が気が付けば、


そっか、それなら、お餅でも焼いてやろうか?


とか、何とか言って、母をチヤホヤするところなのですが、幸いにも(?)耳の遠い父


が気付くことなく、母は出かけて行ったようです。


一部始終を見ていた姉も、今日は何も母にも優しい言葉をかけずに、見ていたそう


で…


すると、『のり巻き弁当』を買ってきた母が戻って来たそうです。


姉は


あ、のり巻き買って来たんだァ。


くらいしか、反応を示さなかったせいか、姉がお昼を作ってくれたのに、食べないで違うものを買いに行ってしまったことが悪いと思ったのか


気分が悪かった…(気分を悪くさせちゃったね)


と、ポツリと言った母。


ちゃんと、会話が組み立てられなくなって来たため、多分こういうことを言っていたんだと解釈したのですが、姉にとっては、謝ってくれた…と、言っていました。



そんな話を聞いたあと、姉が実家を出る頃に、再び私が実家に行くと、今度はまた『


あっちの世界』から戻ったばかりの母がいました。



それは、

どっかの女の子が、うちに来るんだよとか、来たんだよとかしきりに、言って来るのです。


???


全く、状況がわからない私は、帰り際の姉からのおおざっぱな説明と母の『妄想』による説明を聞くことになりました。


つまり


母がワンコの散歩に行った時、知らない女の子と会話をしたらしいのです。


その時女の子が「うちに帰るんだ」と、言ったとしたら、母にとったら、その子が母の家(つまり実家)に来るんだ…と、思い込んでしまったのでしょう…


だから、母は勝手にどっかの知らない人がうちに来るんだと、言い出したと思われ…


すると、もう母の頭はそのことで一杯になり、またしても妄想のスパイラルをグルグルしてしまったのです。


今、冷静に第三者の立場で分析してみると


父と話をしていたことが、母をつまらない…って気持ちにさせてしまったのではないか?


2時半に来る予定の訪問看護師さんが4時半に来ることになってしまったという、急な変更事項が母を不安にさせたのか?


なんて考えました。




それにしても、進行してるって思う。


これから、私たち、どこへ向かって行くのかな?