相変わらず、飽きもせず『計算ドリル』をしている母。


こういうのをやってると、頭がボケないよね?


と、あくまで前向き(?)な母です。


その計算ドリルは、足し算、引き算、掛け算、割り算がランダムに並べられており、大人のためのドリルでもあります。


『認知症』の人のためのドリル…というのもあるのですが、数字の大きさや、計算の簡単さからいって母にはまだ与えられないものでした。


しかし、いつか使う日が来るかも知れないと、保存してありますが…



足し算、引き算、あまりの出る割り算…母はスラスラと解いていきます♪


しかし、そんな母がどうしてもつまずく問題があります。


それは、ゼロを掛ける問題です。


3×0


7×0


9×0


0×4


という問題です。


答えはすべてなのですが、母にはどうしても理解が出来ないのです。


母曰く、


じゃ、3人のところに誰も来なかった(つまり0)んだから、3だよね?

どうして、0になるんだい?


そうっか…

でも、何もない(つまり0)ものを3個置いても0なんだけど…

お母さんの時代にはこういう掛け算は習ってないんだよ、きっと。

九九も一からしかやってないもんねぇ~

ま、生きていく上で、0は関係ないし…


と、だんだん訳のわからない説明になってしまう私。


それでも、いつも同じような掛け算で必ず間違える母。


そしてまた、同じ事を言います。


どうしても、この問題で間違えちゃうんだよねぇ。


普通なら、そう思うなら、納得行かなくても『0』なんだ!とするところだが、それが出来ないのが病気なのでしょう。


新しいことを覚えられない


認知症の症状のひとつです。



そこで、考えました。


どうせテキストをコピーして母に渡しているのだから、オリジナルのその部分を書きなおしてしまおう♪と。


そうすれば、母は『満点』が取れるのです。


そして、母は『ゼロをかける問題』から解放されるのです。


どうして、早く気が付かなかったのでしょう。


ごめんね、お母さん。


次からは、『100点満点』が取れるからね!!