今日の東京は花冷えとでも言うのか、4月も後半だと言うのに寒い日でした。
先日から編み始めた『ひざ掛け』が編み終わってしまいました。
朝、実家に行くと、母は自分の部屋で、編み物をしていました。
あらぁ~、随分編んだね。さっすが♪
うん、もうここまで編んだんだ。
編み物好きだからねぇ…
でも、あんまり根詰めなくていいんだよ。
腰痛くならないように、体勢を変えてね。
なんて会話をしたのでした。
その時は、たしか2個目の毛糸玉の半分くらいだったと思います。
しかし、午後、再び実家に行くと、その『ひざ掛け』が編み終わっていたのです。
しかも、3個目の毛糸玉がすでに、ほかの作品として、ゴム編みが始まっていました。
どういうこと?
そうです!
母は自分の中で、『ひざ掛け』を編み終えていたのです。
しかも、広げてみたら、大きなバンダナくらいのサイズ、というか、座布団と同じ大きさの正方形で…
あれほど、『ひざ掛け』と言ったのだけど、もしかして、母にとって『ひざ掛け』という意味が『ひざに掛けるもの』であって、長方形という認識が抜けてしまっていたのかも知れません。
もともと、持て余している母の時間をつぶす為に、はじまった編み物ですから、作品が正方形だろうと、何でもいいのですが、やっぱり作品になるなら、希望通りの作品であって欲しい…と思うのは高望みでしょうか。
母には、上手いこと言って、少しほどいてもらい、3個目も編み続けてもらうことにしました。
果たして、明日はちゃんと編み続けているかどうか…
つまり、この頃の母は、ちょっと前の記憶も抜け落ちてしまうようです。
昨日誰が来たか。
何を食べたか。
どこに行ったか。
さっき、散歩に行ったか。
午前中にわたしが来たか。
それでも、『文字』に書いてあげると、嫌がらずに受け入れてくれます。
そして何より『ことば』より記憶に残るようです。
これからは、臨機応変に対処して行く必要もありそうです。
明日はどんな日になりますか。
また、頑張ろう♪