病気になると、その状態によって、『要るものと要らないもの』が出て来る…と、何かで読んだことがあります。
つまり、その人が高齢だったりすれば尚の事、『必要でなくなるもの』がハッキリしてくるみたいです。
今日、母はそのひとつを手放しました。
それは…『携帯電話』。
持たせるようになったのは5年くらい前からでしょうか。
『かんたん携帯』ではありましたが、結局、使いこなすこともなく、毎月、使用料だけ払っていたのです。
今、思えば、去年の母の『混乱期』には、何度も何度も携帯からかけてきてましたっけ。
しかも、使ってないなら、一時帰国した姪っ子ちゃんに貸してあげればいいのに、それも出来なかった母。
ま、この頃はすでに『認知症』を発症していて、『混乱と興奮』の日々でしたから、無理だったのですが…
しかし、いつの間にか、電源も入ることもなく、いざ、使う時にはバッテリー切れの状態。
それでも、父も使うかと思いきや、音が鳴ると恥ずかしいからと、電源を切って持ち歩く始末で、いやはや、無用の長物となりました。
そこで、携帯電話の見直しをすることにしました。
母が病気になってから、思っていたこと。
それは、『こども用の携帯』はあるのに、『高齢者用の携帯』がない…
まだ、使い方が理解出来る人なら、『かんたん携帯』でもいいでしょうが、それが危うくなった高齢者というか、見守りが必要ではあるが、まだ本人は自立していると思っているような、まさに母のような人用になにかあればいいのに…と、思っていたのです。
すると、見つけました!
『こども、シニア用の見守り携帯』http://mb.softbank.jp/mb/mimamorimobile/
これなら、いいかも♪と、思ったのです。
しかし、よ~く、考えてみたら、母が一人で遠出することはもうないでしょう。
しかも、もし、徘徊をするようなことになったときは、『見守り携帯』をかけることすら出来ないってことなわけで…
スイッチを押すだけで、わたしに電話がかけらる利点はありますが、ある意味何でもかんでも電話がかかってくる可能性もあるし…
少し、必要かどうか考えてみようと思います。
母から『要らないもの』が出たのは悲しいことだけど、まだまだ、『必要なもの』を持っています。
そのことに感謝したいと思います。
それから…
今日の姉からの報告。
母の歩きがとてもゆっくりだったことを気にしていました。
薬のせいでしょうかねぇ。
それでも、歩きながら父を蹴飛ばそうとする根性は何なんでしょう。
薬が効いていないって事?
まったく、同じ病気の人で、こんな症状の人っているのでしょうか。
いたら、コメントください。