最近よくお尋ねされるのでここで一度まとめて記事にしておきたいと思います~。

動物取扱業は飼育しているだけならもちろん必要の無いことなのですが、
自家繁殖個体が増えて販売に出したいとお考えになられたり、
(但し、飼育しているカメを飼い切れなくなったのでショップへ売り渡すなど、
一回数匹限りの販売はこの限りではないとされてます。
しかしながらこれが複数回だったり、複数匹を継続して売り渡すとなると必要となります。
金銭の伴わない譲渡なら不要です。)
元々繁殖を目的としてカメさんを飼育なさっていて、
更にその個体を販売する場合などは登録しておかれる必要があります。

ネットで販売する場合ももちろん販売ですから必要となりますし、
(昨年愛護法が改正され、一般の方はカメを通販で購入することができなくなりましたが、
動物取扱業を持っている同士の取引なら通販もOKだったりします。)
イベント等に出展する場合も、販売が目的で出展する場合は
イベント主催者さんから登録番号や有効期限、氏名などを書いた紙を
首からぶら下げるように言われます。
(イベントへ行くとショップの方々は首から白い札を下げてると思いますがアレがそれです。)
委託販売などの時もお互いの動物取扱業の表示が必要となったりと、
販売を視野に入れておられる方には必ずと言っていいほど必要になってくるものです。



元々は2006年5月末日までは「届出制」だったのですが、
それが2006年6月から「登録制(行政上の許可制)」に変更となりました。

それまで届出を出していたショップさんやブリーダーさんは
それが資格の一つとみなされほぼスライド式で登録が簡単にできましたので
あこの周りのトップブリーダーさん達やショップさんはなんら問題ではなかったのですが
問題はその時点でな~んにも持っていなかったあこのような人。。。苦笑。

2006年にはもねちゃんが産卵するようになっていたので、
これはとっておかなければ・・・と思い、
まずは登録に必要な要件を満たすことからスタートしました。

登録自体は動物愛護相談センターへ行って諸手続きすればいいのですが、
問題は登録時に動物取扱責任者というものを必ず一人は置かなければなりません。
あこみたいに一人でやっている人は自分が兼任することができるのですが
その場合は責任者となるための資格が必要となってきます・・・これがね・・・。
(ようはペットショップにおける動物のプロが一人は必要ですよ~ということなので、
兼任者にも当然その知識が求められるといわけです。)

そこでこれが現在の登録における資格一覧です~。
東京都の場合の登録における資格
実務経験がなくて動物関連の学校を卒業したわけではない方は③になるわけですが
認定資格が恐ろしく増えてて驚きました~~~!
(あこが登録した当時(2008年)は実務経験・関係学校卒業以外の道は
愛玩動物飼養管理士の資格を取得することのみに近い状態でした。)
都道府県によって違いがあるそうなので各々で確認されると確実です。

愛玩動物飼養管理士
テストは年一回の12月ですが
今は受け付けが2回あるので(春に申し込めなかった方は勉強時間が減るわけですがw)
助かりますね~。
(実はあこも2006年には取得しようと思っていたのですが、
気が付いたらもう申込期間が過ぎてて翌年に見送ったという経緯があったりします・・・苦笑。)

その当時(2007年)は春の受付しか無くて、
半年間の自宅でのお勉強とか時々あったスクーリングとか
課題提出を経て、年一回の12月にマークシートのテストがあって、
春前に合格発表という流れでした。
(・・・2級取ったなら1級も取っちゃおうか~!と二年連続12月に受験に行き、
もねちゃんのその年の最初の産卵と毎年ぶつかりダー様に遠隔指示を出したり・・・w
というわけであこは1級も持ってますが、本来は業登録のためだけでしたら2級でOKです。
あ・・・ちなみに1級は2級に受かってないと受験資格が得られないんですー。。。)

難易度的に言えば多分動物関連資格の中では一番難しいんだと思います。
勉強の準備期間も長いですし、テキストも2冊ですしね。
(でもテキストをちゃんと目を通してスクーリング以降にきちんと勉強すれば受かります。
日本愛玩動物協会は鳥類からスタートした団体なので
鳥関連の問題が多かったな~と記憶してます・・・今でもそうなのかしら???)

翌年(2008年)あたりからそれに加えて家庭動物販売士も認定資格となりました。
現在では3級から受験できるようになってるみたいですが
当初は級とか無かったと思うのです~しかも年一回テストだったような・・・。
現在は年に2回受けられるので11月に落ちた~リベンジ2月じゃ!が可能らしいです。
(でも事前講習を受けなくても動物が好きで飼育経験があるなら受かるみたいです。)

家庭動物販売士
各試験で定員に達すると受験できなくなるみたいなのでお早めに~。

そのほかにも色々と認定資格がありますが(上記の東京都のサイトを見てくださいね。)
上記二種が取得には向いてるかなと思います。

じゃぁぶっちゃけ、どっちがいいの?というお話ですが
あこの時代は愛玩動物飼養管理士しかなかったのであれですが、
動物取扱業を販売目的「だけ」で取るのが目的なら家庭動物販売士の方が楽です 苦笑。

愛玩動物飼養管理士は
受講受験料28000円( 内訳:受講料23000円、受験料5000円)に
プラス認定登録料5000円の合計33000円かかります。
スクーリングや提出物もあります。
一方、家庭動物販売士は
試験前の認定講習会を受けて受験すると
認定講習会料20000円に受験料10000円、それと登録料10000円がかかりますが、
動物の知識ならそこそこありますという方は、
講習会を受けずにぶっつけ本番でも十分受かっているみたいなので
その方は受験料と登録料のあわせて20000円で済みます。

愛玩動物飼養管理士は資格に期限はありませんが
家庭動物販売士は2年で更新となっていて更新料が10000円かかります・・・。

でもね!
例えばカメさんのブリーダーを営もうと思って、
今年の家庭動物販売士の試験に受かって来年認定証が届いて、
それを用いて動物取扱業を申請、晴れて業登録完了!さあ販売できます~!となりますね。
動物取扱業自体の更新は5年おきなので
(動物取扱責任者講習は1年おきが義務付けられてますが講義を聴きに行くだけです。)
その5年の間で責任者資格である「実務経験半年以上」はクリアしてるのですよ!
(だって自分でブリーダーとして5年間営んできたわけでしょ~ということ。)
・・・というわけで家庭動物販売士の初回登録後の更新はしなくても大丈夫ということです。
(折角取った資格を失効させたくない方は更新料を収めたらよいと思います。)

なので今最も最短で動物取扱業を取りたいという方は
11月の家庭動物販売士の試験を受けて合格して、
来年認定証が届きましたら動物愛護相談センターへ行き
手続きすればOKなわけです。

そうそう、登録前に自分が責任者になる方は
初回の責任者講習を受けなければならないので、
業登録したい日から2~3か月前に予め電話して予約する必要があります~。
(講習費用は登録料とは別に2500円かかります。)
そしてそれが終わればいざ登録となるわけですが、
5種目(販売・保管・貸出・訓練・展示)の1種別に付き15000円です。
(なのであこもそうですが販売だけの方は15000円でOKです。)
登録証を郵送を希望する場合は(取りに行くの面倒ですものね・・・。)
返信用の封筒( 角型(かくがた)2号 )に登録証が1種別の場合は
450円分の切手を貼ったものも持参します~。

登録時にすんなりすべてを済ませられるように
書類は書いたり準備しておかれたらなおよろしです♪
(図面とか色々必要だからね~~~。)
第一種動物取扱業申請様式等

あ・・・ちなみに動物取扱業申請時に2006年から権限に関してうるさくなりまして
賃貸にお住まいで業を営もうとしている方は大家さんの許可が必要になってます。
ちなみにあこもダー様名義のお家に住んでいるので(まぁ大体そうかなw)
ダー様に権限を証明する書類を書いてもらいました・・・苦笑。

さ~これで準備万端ですかね?!
何かご質問があればコメント入れてくださいませ♪
(あこが取得した時代の話になってしまうので多少の違いはあるかもですが
それでも良ければお答えいたしますので~♪)