西暦2017年10月5日木曜日、
私は自分にとって歴史的な瞬間に
直面する事となる。

なんと、
あの ‘‘平沢 進’’(以下=ヒラサワ)の
ライブに足を運ぶ機会を得たのだ。

約一年半前の1月に、
ヒラサワと名乗る
謎のステルス・メジャーと出会った。

彼の作り出すサウンドや美しい歌声に
まんまと魅了されてしまった私は、
その瞬間から
自然的に彼を追うようになった。

いわゆる ‘‘馬の骨’’ の一族へ
入る決断をしたのである。

あれから月日が経ち、
ようやくヒラサワを生で拝める時が来た。

しかし、ライブの情報を知った日以降、
私はアドレナリン増し増しの毎日を
送る羽目になってしまった。


SNSと言ったら
これだろ!!と断言しても過言ではない 
‘‘Twitter’’。

2009年、
「凝集する過去 - 還弦主義8760時間」
たる名の壮大なプロジェクトを開始する為、
ヒラサワもTwitterアカウントを開設した。

以前から自分は
マイナー・アーティストだと
名乗っていたのにも関わらず、
日が経つにつれて、
ヒラサワの意思とは逆に
フォロワーがどんどんと増えていった。

そして今年に入り、
フォロワー数がとうとう
90,000人に達してしまった。

焦ったヒラサワは、
これで打ち止めと言わんばかりに
Twitter follwer 9万人達成記念ライブを
行う決心をした。

その名は‥‥「第9曼荼羅」

ふっ‥‥ヒラサワめ‥‥、
また洒落たライブ名を考えおって‥‥。

--

ここで「第9曼荼羅」のプロセスを
長々と説明しよう。

以下、
ヒラサワのオフィシャル・サイトに
掲載されているライブの内容を
ほぼそのまま載せたものである。


9万回のノックで開く曼荼羅がある。
第9曼荼羅が開く時、
9万音符の調べが降りる。

・第9曼荼羅への道

Twitter開始より8年。
ステルスを標榜する私にとって
フォロワー数の増加は
逃亡の履歴そのものだ。
何度打ち消しても増え続ける、
あり得ざる閲覧者数を
幻影の壁のごとくすり抜けて今に至る。
1万を単位とする
幻の巨壁は8度立ちはだかり、
その都度無意味へと放流して逃げ切った。
それはまるで何かの成就に繋がる
8つのグリッドを通り、
甘美なる栄光へ導くと嘯く偽りの経典の、
数万にもおよぶページに
着火する行為に似ていた。
そして今、
9万の視線から成る最終グリッドに
私は進んで捉われたところだ。
グリッド間の境界を破壊して
私を脱出させてきた会人(えじん)、
松(SSHO)、
鶴(TAZZ)と共にここに来たのは、
最終グリッドに9万の打撃を与え、
意味漂白への解放ゲートである
第9曼荼羅に到達するためだ。
9万回のノックで第9曼荼羅が開く時、
9万音符から成る
漂白の調べが放流されるだろう。
それは、
来る10万の単位に怯むことなく踏み入り、
その有りもしない
「数量の栄光と威嚇」の
幻を消滅させるための儀式なのだ。
私が永久にステルスでいられるために。

平沢 進

・9万ノック

「第9曼荼羅」大阪、
東京公演を通して演奏される
スネアドラムへの打数は
リアルタイムでカウントされ、
カウント・モニターに表示される。
全5公演を通して9万打を達成すれば、
9万音符からなる楽曲が配信される。
通常の演奏では9万打に到達しない。
できるだけ多くの打数を
叩きだす気力を与えるために、
是非ドラム奏者を応援してほしい。
大阪公演では
会人:鶴(TAZZ)がドラムを担当し、
東京公演では元P-MODELのドラマー、
上領 亘がドラムを担当する。


そう、今回のライブでは
約11年ぶりとなる
大阪でのライブが実現する。

そして ‘‘会人’’ たる謎の二人組が参加し、
ライブを盛り上げてくれる。

会人の格好がまた奇怪で、
汗にまみれ、男臭い職場を連想する
溶接工場での必需品
『溶接マスク』を顔にはめ、
紳士的で、スタイリッシュな
溶接とまったくもって真逆な印象の
黒のスーツを着用している。

そして西暦2017年の7月、
大阪に最初のスネアの音が響き渡った。

場所は『Zepp なんば』である。

---

素晴らしいセットリストで
二日間をやりきり、
計30,009打数を見事獲得したが、
ここである疑問が浮上する。

残りの計三日間の東京公演で
はたして90,000打数に
到達するのかという疑問だ。

大阪公演を改めて考察すると、
一日平均約10,000打数である。  

明らかに打数が足らないのだ。

東京公演から会人二人と共に
改訂期のP-MODELの
重要なアルゴリズムとして
メンバーに加わった
千手観音=上領 亘が
新たに参戦する事になっている。

さて、東京公演に向けてヒラサワは、
一体どのような策略を企てているのか?

乞うご期待!!

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カレンダーを確認すると
いつのまにか10月になっていた。

意識していると
どうしても緊張してしまうため、
出来るだけ無意識に
生活していたためであろうか。

んそですw

無意識に生活できる訳がありませんww

ライブ初日の前夜、
当初予定はなかったが、
名刺を制作することにした。

Twitterのタイムラインに次々とあがる
馬の骨のカッチョ良い名刺の数々。

私はつられて手描きの名刺を14枚刷った。

その日の夜、
私は中々寝付けなかった。

ある意味当然の事である。

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翌朝、
物販を考慮し、
早めに会場へ向かう事にした。

会場は、
千葉から程近い
新木場の『STUDIO COAST』。

{BE949A5E-612B-4C4D-BF0B-61769708B198}

{D3D95736-44F5-4DA0-8C50-2F067079F0CE}

海沿いに鎮座しているので
肌寒くなるだろうと
気を配った服装で到着したのだが、
陽射しが強く、逆に暑かった。

しかもヒラサワ的な
黒を主体とした服装を選んだ為、
日光を全て吸収してしまう。

私は早く来た事に失敗を感じた。

しかしご安心を。

物販の列に対して前から9番目に並べ、
Twitterでよく見かけるフォロワーさんと
様々な会話を交わせたので、
逆に良かったと感じた。

しかもそのお陰で、
欲しかった商品を
全て買い揃える事が出来た。

横文字で表現すれば‥‥ラッキー!!^ ^

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購入済みの物販

・MANDALA-MINO:Mサイズ 1つ

{5AFF4A70-8C27-4610-92C1-5A1518D834B4}

{8ADDC3B0-AA4E-43D4-BA1C-D9CAFE6E8366}
カッチョ良い‥‥。

当初Lサイズを購入しようと思ったが、
何かの手違いで
Mサイズになってしまった。

まぁいい、
ピッタシだったから文句無し!!

また色合いが素晴らしい。

灰色と黒の布地に
白い曼荼羅のロゴが
デカデカとプリントしてある。

1つ7,300円と高価ながら、
これは買って損はございません。

・スーパーポジション・スマホケース:
赤×黒 1つ

{808D382A-505A-49F4-99B0-B2B7641F8334}

このスマホケースには
表面色がグレー×黒、
赤×黒の2種類がある。

ヒラサワ的な色合いはグレー×黒だが、
より刺激を高めたい私は
派手な赤×黒のスマホケースを
購入した。

歳を重ねるごとに体力が低下する現象は
動物以外のあらゆる物にも
起こってしまう。

なので私はその物が
使用されたい使い方で
使用しない選択を選んだ。

もうスマホケース型の
オブジェであるww

・メタルサークルバッジ:1つ

{B6480C01-D68E-46B1-8928-7CBBB92A3197}

バッジといっても大型でステンレス製。

そしてもちろんカッチョ良い。

スマホケースと同じく、
使用しない道を選んだ。

・ポケットマフラータオル:1つ

{C1B04132-DFD5-471C-B1FC-A110238DD3DD}

女子ウケ間違いなしの商品。

タオルの他にクッションにもなる多様性。

これはもしかしたら使うかもしれない。

・ロングスリーブカットソー:
Mサイズ 1着

{E8C1E308-E14A-4F43-898D-D333601FB59B}

{246ED1C5-96AA-40B7-8DE0-1B9F10C097E7}

東京公演限定!

なんて非男性向きな長袖であろうかw

男性でも若い方には似合うだろうが、
P-MODEL時からの馬の骨の男性、
いわゆる中年男性が着用すると
絶対似合わない。

思春期の息子や娘やらに
絶対キショイとか言われる事だろうww

何故なら、
胸元パックリで袖が長いからだ。

脇下には短いチャックが付いているが、
なんの為に有るのかは分からない。

各それぞれの体重に合わせて
チャックを使用し
上手く調整しろという意味なのか‥‥。

まったくもって謎多きカットソーである。

・卓上カレンダー:1つ

{78139725-6747-42DE-90C3-B1AFC3583D90}

{8B059F27-E6F1-4A27-B686-6E2AE5AA036C}

東京公演限定!!

馬の骨にとっては
このカレンダーが一番のお宝であろう。

カレンダーという名の
立派なヒラサワ写真集である。

馬の骨の大半を占める女性のみんんさは、
自宅で大興奮し、
キャーキャー
喚き散らしているに違いないww

・「第9曼荼羅」
東京公演メモリアル・パッケージカード

{C85B7464-5C46-4C94-868A-A0ACA3B2D59D}

もちろん東京公演限定!!!

白髪のヒラサワ(白沢)が
イケメンすぎやす。

以上。

物販全ての種類を
1つずつ購入したとしても、
2万円ちょっとという
お財布にも優しいプライス。

ありがたいですm(_ _)m

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物販を無事に購入し、
その場で知り合った馬の骨と
軽く会話を交わして、
開場時間まで暇を潰した。

何人かの馬の骨と名刺交換をし、
たくさんのシャレオツな名刺が
徐々に増えてゆく光景を見ながら、
楽しさに身を任せていた。

その後、盗難防止の為、
私の荷物をあまり目立たない
建物奥のコインロッカーに入れた。

すると聴き覚えなのあるサウンドが
側のドアから漏れ流れてきた。

その正体は‥‥
なんと「灰よ」と
「パレード」をリハーサル中の
非常に悪感的なサウンドだった。

みんんさとは先に、
フライングで曲目の一部を
聴いてしまった私。

何事もなかった様に
開場時間までの時間を過ごした事は
言うまでもない。

シーッ!!

--------

気がつけばもう開場時間。

日はすっかりと沈み、
辺りは徐々に暗闇で満ちされてゆく。

STUDIO COASTの出入り口付近は
大勢の馬の骨で埋まり、
もはや身動きができない状態。

私はSTUDIO COASTを
過去二回使用しているが、
その二回ともスムーズに
観客が会場入りした。

しかし今回は、チョー遅いw

めっちゃくちゃ遅いww

過去行く記憶では、
「〇〇番〜〇〇番までの方は
この列にお並びくださぁ〜い!!」と
叫びながら
番号が印刷されたパネルを立てていた。

なんて頭の良いライブハウスだろうと
その時は確信したが、
今回はまるであの時が
蜃気楼だったかのように、チョー遅く、
スタッフが
ぶっきらぼうになったように感じた。

やはり夜は気温が下がり、
肌寒くなってきた。

その中でのこの混雑さと、
会場入りのこの遅さである。

ヒラサワはインディーズだからといって、
馬鹿にするのではないと思った。

気がつけば私は、
ヒラサワの13枚目のアルバム
『ホログラムを登る男』に収録の
「異種を誇る「時」」を
脳内で流し続けていた。

何故なら、
ヘリが上空を
何度も通過していた為である。

ヘリが放つプロペラの
気持ちの良い回転音が
私の良き
リラクゼーション・ノイズとして、
脳内に木霊した。

そのお陰で私はイライラを保ち続け、
無事に会場内へ突撃できた。

---------

ドリンクは後回しにして、
厠で出すものを出し、
全てスタンディングの会場内で
眺めの良い適した場所を探した。

するとその瞬間、
STUDIO COASTに
初めてお邪魔した際に、
ミキサーがあるスペースに
隣接する階段の上で
アーティストを見た事を思い出した。

前に人間が立ったとしても、
もちろん段差になっている為、
1階や2階にいる人間たちよりも
はるかに見やすい。

しかもステージとほぼ同じ高さである。

私はその技法を使う事にした‥‥。

なんてラッキーであろうか!
ステージから向かって
右側の階段の真上に
場所を確保する事が
出来たではないか!!

私はドヤ顔のまま、
ヒラサワの登場を待ち続けた。

ところで‥‥、
私の背後にいた若い女性たちには
大変申し訳ない事をした。

自分との身長差を
考慮していなかった為である。

それはライブが
スタートした時点で気づいた。

誠に申し訳ございませんm(_ _)m

それにしても客入れBGMが
なんともイケている。

テクノらしいダークなサウンドに合わせ、
お姉さんがフランス語らしき語源で
オシャレに歌い上げていた。

会場内は靄でひしめき合っている。

曼荼羅の光るロゴと
カウント・モニターが
ギリ見える状態である。

もちろんステージ中央には
お馴染みの進化したレーザーハープ、
そしてノートパソコンが
レーザーハープ元に一台、
客席から向かって
レーザーハープの左横にもう一台、
合計二台設置してある。

多分だが、
レーザーハープ元にあるPCは
歌詞確認用で
レーザーハープの左横にあるPCは
進行用であろう。

(いつも通りねww)

舞台中央から見て左側には
会人二人の演奏する
機材が輝いている。

松(SSHO)は
サイレントチェロと謎のボタンw
鶴(TAZZ)は
バイオリンとキーボード、
そして謎のボタンww

謎のボタンは彼らの上部に
それぞれ設置してあった。

最後はもちろん上領 亘のドラムセット。

右側にYAMAHAの黒いドラムセットが
ドドーンッと鎮座している。

ドラムセットの側には
カウント数確認用だろうか、
ノート・パソコンが一台設置してある。

誰もいないステージ上ですら
めっさカッチョ良く見える。

19時を回り、
またお姉さんの声で
場内アナウンスが流れ始めた。

そのタイミングで
ローディーの松村師匠が
ヒラサワ愛用のギター三台と
会人の松(SSHO)が弾く
ギター一台を持ち出し、
定位置にセットし始めた。

・ヒラサワのギター

立て掛け用のギターは
ノンインタラ・ライブ
「PHONON 2555」から使用している
EVOのクールなアルミ製のギター。

デストロイ用のギターは
長年の相棒であるTalboのギター。
それともPHOTONであろうか?
このギターもアルミ製。
シルバー・カラー。

そして三代目の新しきギター、
Godinと書いてゴダンと読むアコギ。

しかし誰もが見て
アコギとは思えない
フォルムをしている。

どちらかというと、
オシャレな木製の
エレキと思うだろう。

ところがどっこい、
音色はまさに美しいアコギで、
ナイロン弦である。

・会人:松(SSHO)のギター

ヒラサワのノンインタラ・ライブ
「PHONON 2553」で
使用されたモズライト。

いよいよ始まる。

緊張感が増す。。

心拍数が速くなる。。。

舞台袖で密やかに待機する
鍼の先生特性のロボット・カメラも
緊張しているかのように見える。。。。

そしてゆっくりと
会場内が暗闇に包まれる。。。。。

「第9曼荼羅」東京公演の幕が、
ついに今開かれた。。。。。。

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出囃子は大阪公演と同じ曲。

カッチョ良すぎる‥‥。

あまりにもカッチョ良すぎる‥‥‥‥。

何かが始まるような、
とんでもない何かが始まるような
気配を感じる
素晴らしい出囃子だ。

逆に恐怖すら覚える。

曼荼羅のロゴに三つの明かりが灯り、
カウント・モニターに30,009の文字が
ゆっくりと浮かび上がる。

もちろん、拍手喝采。

まず会人の二人が颯爽と現れ、
サイレントチェロと
バイオリンをかき鳴らす。

その後、美しいにも程がある上領 亘が、
黒い鴉のようなクールな袴を着て
美しい速度でドラムセットへ歩み寄る。

打数が徐々に増え始める。

最後に白髪姿のヒラサワが、
自信満々の表情で現れる。

P-MODELの名曲「サイボーグ」だ。

第9曼荼羅スペシャルver.で
タイトルに「[e]dge#9」が
付け加えられた。

テスラコイルのような電波音が、
レーザーハープから放たれる。

私は思わず涙腺が緩み、
目から涙が溢れてしまった。

自分と同じ空間にヒラサワが存在し、
生でヒラサワの美声を聴いている。

私はそんな自分の状況を
うまく受け入れる事が出来なかった。

涙は自然に流れ続ける。

もはや号泣寸前だ。

こんなに気持ちの良い涙を
今までに流した事があるであろうか。

私はこれが夢ではないかと感じた。

間奏部分でヒラサワは
デストロイ・ギターを炸裂。

その瞬間私は、
こんなにカッチョ良い還暦越えの男が
この世に存在するのかと疑った。

二曲目は「アヴァター・アローン」。

ストリングスの音色と電子音が
身体に心地良い。

サビに到達後、
ドラムセットの傍にセットしてある
青い回転灯がクルクルと回り、
カウント・モニターに
[打数M増設]の文字が映し出された。

東京公演では打数をより多く稼ぐ為、
打数モジュールを
増設する事になったのだ。

曲の間奏部分に
32小節の上領コーナーを設け、
無数の馬の骨に千手観音像を崇めさせる
聖なる時間を新たに作ったのである。

スタイリッシュであり、
男らしさ満載のドラムテクニックを
十分楽しませていただけた後、
何事もなかったように
曲の続きを演奏した。

さすがヒラサワ。
逸脱したエンターテイナーである。

三曲目は「白虎野」。

イントロのアコギの音色が
会場内に鳴り響いた瞬間、
私は凍り付いてしまった。

大阪公演からの
レーザーハープのアレンジが、
曲の隠し味として
さりげない違和感を醸し出している。

サビの部分で私は
また涙腺が緩んでしまった。

この曲から常に
ハンカチを片手に持つ事にした。

四曲目は
ベルセルクの
新しきサントラから「灰よ」。

やはりヒラサワの肺活量は凄まじい。

63歳とは思えない声量である。

歌詞の ‘‘灰舞えぇ〜!!’’ の部分を聞く度、
全身に強力な電流が走った。

五曲目は「回路OFF 回路ON」。

やはり今回のライブでは
前回の大阪公演である
インタラ・ライブ「白虎野」からと、
今のところ一番新しいアルバム
『ホログラムを登る男』からの曲が多い。

テンポアップな曲ながら
上領氏の力は衰える事はない。

また間奏のギターが超カッチョ良い。

六曲目は「人体夜行」。

私は個人的にアルバム
『点呼する惑星』が
一番のお気に入りなので、
この曲を生で聴けて
心身ともにとても嬉しかった。

大阪公演では聴けなかった
レーザーハープのアレンジが聴けた。

そのアレンジの影響で
曲のイメージがガラリと変わった。

新しい発見である。

七曲名は「生まれなかった都市」。

アルバム『白虎野』に収録の
ダークサイド・ソング。

しかしそんな曲でも
息を飲む美しさが
どうしても生まれてしまう。

まさにヒラサワ・マジックである。

八曲目は「ホログラムを登る男」。

アルバム『ホログラムを登る男』の
テーマソングである。

壮絶な映画の
ワンシーンを観ているような、
そんな感覚を覚えた。

迫力満載で、
ヒラサワも会人も上領氏も
一つ一つの動作に
力を込めているように感じた。

九曲名は「パレード」。

今は亡き今敏監督も
会場に足を運んでいたのだろうか。

この曲で是非とも触れたい点は、
会人二人の動作である。

馬の骨からは
「会人の餅つき」と呼ばれている。

各二人の上部にあるボタンに
触れたり離れたりという
まさに餅つきのような動作で
会場を沸かせていた。

それにしても、
今回のライブでは
どうしても会人の動きに
意識が集中してしまう。

とてもコミカルな動きで、
自然に笑みがこぼれる。

東京公演から会人は
謎の二人組ではなく、
可愛らしいマスコット・キャラと
化してしまった。

十曲名は「Siam Lights」。

この曲が収録されているアルバム
『SIREN』のインタラ・ライブ以降
一度もライブで披露されなかった
レア曲である。

しかも原曲より、
はるかに美しい
『スイッチョンver.』である。

イントロが流れる前、
青い回転灯が光り、
本日二回目の
[打数M増設]タイムが始まった。

ドラムの一打一打に
エコーがかかっており、
とても幻想的な
素晴らしいドラムソロを披露した。

そのまま流れるように
「Siam Lights」へ突入。

涙が止まらなかった。

こんなに美しい曲が
他にあるのだろうかと思った。

天に召されました。

私はご臨終であります。

間奏部でゴダンの音色が初お目見えされた。

ここから後半戦、「現象の花の秘密」。

千手観音をP-MODELに招いた
最初のアルバム『舟』。

まるで上領氏のメンバー加入を
祝したような楽曲
「Welcome」からスタートする
本アルバム。

その楽曲の歌詞内に
‘‘現象の花の秘密’’ たるフレーズが
導入されている。

まるで長年の夢が叶ったような
素敵な光景だった。

なんて幸せな循環であろうか。

それにしても、
ヒラサワの織りなす
レーザーハープの猫手攻撃と
会人の鶴(TAZZ)の
バイオリンを弾く動作が
なんとも可愛らしかった。

十二曲名は「Wi-SiWi」。

ヒラサワがもっとも歌いやすく
歌っていて楽しいと
表現していたこの楽曲。

しかし音程の高低差が激しい曲の為、
歌いづらいと思うのだが‥‥。

はたして真相はいかに!?

十三曲目は「アディオス」。

大阪公演から引き続きの
新たなアレンジ「アディオス 2017」。

「順風、罵詈、
喝っ、喝っ、喝っ、喝采」たる
ユニークなフレーズが
新たに付け加えられている。

ここで本日三回目の
[打数M増設]が設けられた。

この楽曲の打数モジュール・アレンジが
一番カッチョ良かったかもしれない。

十四曲目「Archetype Engine」。

重度のタイショックから誕生した
名作『Sim City』。

そのアルバムに収録されている
SP-2に捧げた名曲をアレンジしたver.。

間奏部にギターが付け加えられている。

まさに稼ぎ曲だと言えよう。

今回のライブでは会人の鶴(TAZZ)が
間奏にバイオリンを弾きまくっている。

その光景を授業参観時の母親のような
優しい目でじっと見つめるヒラサワ‥‥。

シュールであるww

次は「聖馬蹄形惑星の大詐欺師」。

別名「プリウス」w

イントロで流れる言語不明な掛け声を
必死になってヒラサワと歌う
大勢の馬の骨。

笑えますww

60年代の
インストゥルメンタル・バンドを聴いて
少年期を過ごしたススム君。

その影響を濃く感じる楽曲である。

続きまして「確率の丘」。

この楽曲も非常に美しい。

大阪公演にはなかった
新たなレーザーハープのアレンジが
付け加えられいた。

しかしヒラサワの歌い間違いの
多い楽曲でもある為、
ハラハラしながら楽しんだ。

本日は無事に歌い終える。

ホッと一息^ ^

十七曲目は超大作の
「トビラ島
(パラネシアン・サークル)」。

ゴダンの立派な見せ場であります。

なのでアコギの入った
還弦主義ver.でお送りされました。

当初は何故打楽器の出番が少ない
この楽曲を演目に入れたのか
不思議に思ったが、
実は内容が曼荼羅と
深い関係があると知り、
納得せざるを得なかった。

後半の盛り上がり部分で、
上領氏の激しい打数音に酔いしれた。

鍋の具が終わりました。
「CODE-COSTARICA」。

本日アンコール前最後の曲。

ベーグルは相変わらず一口であった。

充分に満ち足りたところで、
ヒラサワが「ありがとう」と
一口言い放ち、
早々と舞台上から去っていった。

-----------

鳴り止まない拍手に迎えられ、
ヒラサワが出てきた。

いつも以上に長いMCに驚いたところで、
物販の衣装にお色直しとして着替えた
上領氏が登場。

53歳たる中年の男性ながら、
あれ程似合わないと私が言っていた
カットソーを
上手すぎる程着こなしていた。

さすがとしか表現のしようがない。

ここからは締めの残尿でありますw

意味不ww

残尿一曲目は「AURORA 3」。

デストロイ・ギターを
一日に二回も見れた事に
ありがたみを感じながら、
ラストスパートまで駆け上る。

バグパイプのような音の
レーザーハープのアレンジが
なんとも素晴らしい。

終わったかと思った瞬間
まだ続いていて、
会人二人のキーボードプレイと
上領氏の打数稼ぎが
新しく付け加わっていた。

残尿感を消し去りたいヒラサワは
最後に「鉄切り歌(鉄山を登る男)」を
演奏し、
スッキリとした面持ちで
お手洗いたるステージから出て行った。

サビの「だんだん切れ」の部分は、
馬の骨の大合唱と化していた。

ヒラサワも歌わず、
オマエタチ頼んだぞと
言わんばかりの表情で
レーザーハープを操作していた。

最後に「ありがとう」と言い放ち、
ヒラサワと会人二人は
さっさとステージを後にしたが、
上領氏だけは満面の笑みでポーズをとり、
私たちにサービスしてくれた。

その瞬間、
私は無事に灰になった事は
言うまでもない。

本日最終打数は51,332。

9万ノックまでの道が見えてきた。

ミキサーの後ろのスペースに
ヒラサワの兄とShampooの折茂昌美氏、
そして会場外に
元P-MODELの中野テルヲ氏が居た。

「なんてこったい‥‥。」
私はこれ以上の言葉が出てこなかった。

{6F9E8D84-D638-458B-8F6A-B24B9AC72589}

{8B23755A-7B6B-4C58-A821-10970AF0907C}

会場の出入り口付近には
たくさんの美しい祝花が並べられていた。

{CCEFC659-4EB8-48A1-A12A-BB81E9630899}

分かりにくいが、
ヒラサワ兄の後ろ姿あります。

別名:YOU1です。

------------

我が人生初めてのヒラサワ・ライブが
とうとう終わりを迎えてしまった。

この興奮はこれからの一生、
決して忘れる事はないだろう。

ヒラサワを生で見れ、
あの美声を生で聴けて、
しかも千手観音まで拝む事ができた。

こんなにも幸福に包まれた一日が
あったであろうか。

今回のライブではヒラサワではなく、
P-MODELを見れたと表現した方が
きっと正しいだろう。

P-MODELと同じ四人構成であり、
ドラムまで用意してある。

明らかにこれは歴史的な瞬間だ。

初めてのヒラサワ・ライブが
これ程まで豪華で大変光栄に思う。

私は喜びの感情の反面、
今までのワクワク感が失われてしまった
清々しい悲しさに想いを寄せながら、
家路へと向かっていた。

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会人のお二方、上領 亘さん、
そして何よりヒラサワさん、
本日は誠にありがとうございました。

そして親切なたくさんの馬の骨さん、
とても優雅な時間を
共に過ごす事が出来ました。

「第9曼荼羅」の全関係者に
心から感謝致します。

ありがとうございました。

明日も宜しくお願い致しますm(_ _)m

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またこんど!!👋🏻