作者:月の魔法使い 編集:ミック


あらすじ:魔法王国のエリート学校に通う少女。学友たちとの楽しく賑やかな時間

配役
マクナーリア♀:魔法学校、高等部3年生。友達思いだが、少しおちゃめな部分もある
フローレン♀:マクナーリアの同級生。しっかり者だが、つっこみが激しいところも
ミーリア♀:2学年年下の女子学生。先輩に憧れ、こっそり見てることあるらしい
マックス♂:眼鏡をかけた高等部3年生、クラスは違うが事あるごとにちょっかいをかけてくる
ケビン♂:同じく3年生。おバカコンビの片割れ、つっこみ担当
先生♂:マクナーリアのクラス担任。厳しいが、生徒に慕われてる

マクナーリア:
フローレン:
ミーリア:
男子生徒A:
男子生徒B:
先生:


ストーリースタート
マクナーリアM:私の名前はマクナーリア・ユリグラス、「キルタリア」っていう大自然に囲まれた、魔法研究が盛んな王国に住んでいるの。ここはいくつもの学校があるけど、私が通ってるのはその中でもエリート校なんだ。学校は結構校則が厳しかったりするけど、友達もいっぱいいるから学校生活はとても楽しいの

フローレン:ねぇマクナ、一緒に帰ろうよ

マクナーリア:うん、いいよ ねえフローレン 帰りどっか寄ろっか

フローレン:だね 中央広場のカフェとかどう?

マクナーリア:いいね!その案乗った!

フローレン:ところでさ、今日の数学の小テストどうだったの?

マクナーリア:あー、もうぜんっぜんだめ!模試がもうすぐだってのに、どうしようかなって思ってさ

フローレン:えー?あれ簡単だったじゃん ほぼほぼ基本問題だったし

マクナーリア:だってさ、あそこの問5の問題 なにがどうなってんのかさっぱりわかんなくて

フローレン:なにいってんの?あれなんてあの数式の応用だよ?

マクナーリア:えっ、そなの!?

フローレン:あのさ、あんたもしかして…

マクナーリア:ち、ちゃんとわかってるわよ!ちょっと来週の実技試験の事考えててさ、その…

フローレン:マクナ~?    嘘言ってごまかそうとしても無駄よ?顔に出てるしさ あんたと何年友達やってると思ってんの?さっさと素直に吐きなさいっての!     

マクナーリア:は、はい    ほんとはまったく解りませんでした!許してくだせえ,ダンナぁ~っ(泣)

フローレン:ったく、そんなんじゃ卒業も危ういよ?しっかりしなさいよ、もう…

マクナーリアM:この子はクラスメイトのフローレン。幼い頃からの親友で、学級委員もしてるしっかりした子。勉強もクラスでトップグループだから、私も時々教えてもらってるのよね

マクナーリア:だってさあ、いざとなったら最終試験も、魔法でちょいちょいって解いちゃったらいいかもなあって考えちゃったんだもん

フローレン:ほんとそういう悪知恵だけは働くのね あのさあ、魔法も数学も同じだよ?そもそも魔法呪文の構築に数式使うし

マクナーリア:そ、そうなの!?

フローレン:いや、当たり前でしょうが 呪文なきゃ魔法発動はないんだしさ あんた学科試験中に呪文言ったら、カンニングバレるよ?

マクナーリア:え?だって私、魔法使う時は呪文言わないよ?

フローレン:え?呪文言ってないの?

マクナーリア:え?使うの?

フローレン:普通使うでしょ!今も言ったけど、呪文なしで魔法発動はないって!

マクナーリア:だってあたし、念じて手を前にかざせばできるもん

フローレン:あ、そ、そうなの どうりで魔法出すのが速いと思ったわ どんなトリックよそれ 

マクナーリア:ううん、ちゃんとした魔法になってるよ? へぇ、魔法使う時って呪文言うんだあ

フローレン:いや、だからそれ授業で習ったでしょ?

マクナーリア:え?あれって呪文だったの?

フローレン:(呆れたように)あ…あんた、バカなの?アホなの?てか、それ一大事じゃん!魔法の法則覆してんだし

マクナーリア:し、知らないよお ちっちゃい頃からそうやってたし

フローレン:ちょい待ち! 今なんて言った?ちっちゃい頃から?

マクナーリア:そうだよ?あのころ、たまーに落ち葉がその場でくるくる舞ってたでしょ?あれあたしの魔法だもん

フローレン:ま、マジですか…あんた授業やる意味ないじゃん てか、どういう原理よ ほんと理解に苦しむわ あんた自体が学会発表もんじゃん

マクナーリア:あ、あのさ、フローレン

フローレン:な、何?あらたまって

マクナーリア:一応さ、このことは黙っててくんない? なんか嫌な予感するし

フローレン:だ、だろうね

マクナーリア:呪文なしで魔法発動可能なのがあたしだけってみんなにバレたら、どんな目で見られるかわかったもんじゃないしさ

フローレン:う、うん 確かにわかるわそれ OK、わかったよ 誰にも言わない

マクナーリア:あ、ありがと お礼に後でパフェおごるからね

フローレン:い、いや 別にいいよ あたしとあんたの仲でしょ 気にしないの!

マクナーリア:ほんっとにありがと やっぱ持つべきものは良き友だねえ

フローレン:もう あんた大げさだっての どこの劇のセリフよそれ(笑)


(5秒空け)

マックス:いよう、縞パン娘

マクナーリア:だ、誰がよ!

マックス:誰がって、どう見てもおめえしかいねえだろうがよ!! 

マクナーリア:あんたさあ!いつどこで見たってのよ!

ケビン:いや、マジで気づいてねえのかよ 毎日あちこちで見えてんぞ?

マクナーリア:なに見てんのよ、どすけべ!

ケビン:アホかよお前は こっちが見ようとしなくても、いやでも目に入るんだよ!そんなクッソ短いスカートなんてお前くらいだしよ!

フローレン:ちょっと男子~!…って言いたいとこだけど、これだけはは彼に同意だわねえ

マクナーリア:え?え?フローレン、あんたまで何を…

フローレン:いやさ、実際あんたのスカート、超ミニだしさ 確かに嫌でも見えちゃうわよ?それ

マクナーリア:うう~ だ、だってさあ ロングスカート昔から苦手なんだもん

フローレン:誰がそこまで長くしろって言ったのよ だいたいあんたのその短さは規格外だよ? 

マクナーリア:それは学校に言ってよね なぜかうちの学校、ほかの校則厳しいのに、制服に関しては規則ないんだもん

フローレン:いや、いくら自由っていっても、そもそも制服なんだしさ 短くするにも限度ってものがあるでしょうが

マクナーリア:だってだって、制服新調するとき、ちゃんと店で採寸してもらったはずだから気にしてなかったもん

フローレン:いやそれ、あんたが気づいてないだけでさ 採寸ミスじゃないの?

マクナーリア:え?

フローレン:最初制服作るとき、あんたのお母さんと行った?

マクナーリア:ううん、あたし一人だよ? 

男子生徒A:そんときお前、スカート丈なんて言ったんだよ

マクナーリア:えっと、膝上20センチ、だったかな 動きやすさ重視で

フローレン:新調したのいつよ?

マクナーリア:2年の2学期

フローレン:あんた本気でバカでしょ そりゃ最初から短めで、そのまま3年になってもはいてたらその長さになるわよ!

マクナーリア:だ、だってさあ、動きやすいから気にならなかったんだもん

ケビン:それで今の今まで気づかずに超ミニで過ごしてたってか 大ボケにもほどあるぞ それはよ

マクナーリア:あーーうっさいうっさい!とにかくあんた!今後女子見るの禁止!男子しか視界に入れちゃダメだかんね!

マックス:何だその無茶な指図はよ お前俺にホモになれってか!?

マクナーリア:べ、別にそこまで言ってないわよ!

マックス:そもそもお前がクソ短かいスカートだからこうなるんじゃんかよ!!!

マクナーリア:だからうるさいっての!そんなのあんたが見ようとしなきゃいいだけじゃないの!そんな配慮すらないわけ!?

マックス:だから見たくなくても勝手に見えるんだからしゃーねーだろが!お前さぁ、階段とか登るたんびに見えてんの自覚ねえのかよ!

マクナーリア:は?そんなのいちいち気にしてないわよ!

ケビン:いや、お前気にしてねえって 幼稚園児並みの思考回路だぞ?それ

フローレン:(ため息)はぁ…頭大丈夫なの?この子

マックス:いやマジかよ どう見ても男子へのサービスにしか思えねえぞ?この露出狂が!

マクナーリア:はあ?なんですって!

マックス:だってそうじゃねぇかよ 毎日毎日俺らにパンツ見せるからこんなのが出来るんだしよ へへへ

マクナーリア:な…、なによそれ

マックス:ああこれか?お前が毎日見せてくれっから、その日の色とかを書き込んだデータバンク 名付けて「おぱんちゅ日記」 さーてと、今日はライムグリーンと白のストライプ、と

ケビン:おい、お前そんなの書いてんのかよ 俺ですら知らんかったぞそれ ガチで変態だな、お前って さすがに俺も引くわ…

マクナーリア:ちょ、ちょっとぉ!

フローレン:やだ、マジサイテーー!

マクナーリアM:この二人は高等部で有名なおバカコンビ。なにかとすぐに女子にちょっかいかけてくるんだよね。まぁ退学になるほどの悪さはしないから、誰からもいうほど恨まれてはいないみたいだけどね。

マクナーリア:ちょっとお そんなの捨てなさいよ!

マックス:へっへー やなこった!こいつは俺のライフワークだしな

フローレン:あ~こいつ、真性の変態だわ もう犯罪者予備軍ね ここまでくると

ケビン:あのなあ そもそもこいつに書かれたくねえなら、見えねえようにすりゃいい話だろが

マックス:そうそう、スカート下にスパッツとか履きゃあ万事解決だろが まあそうなると楽しみ減るけどよ

マクナーリア:ぐ、ぐぬぬぬぬっ…!

フローレン:あら、あんたにしてはいい案ね 見直し1ポイント追加で

マックス:(少し得意げに)へっへー こりゃどうも

マクナーリア:ちょっとお、フローレン あんたどっちの味方なのよお

フローレン:あ、いや つい…スカートに関しては、向こうの言い分も一理あるし、ね?

マクナーリア:ひ、ひどいよお あんただけは信じてたのにぃ~~

フローレン:(軽く笑って)だ、だからごめんって

マックス:おーおー、ついに戦友にも見放されたかあ 戦局不利ですなあ、マクナ将軍?

マクナーリア:や、やかましいわあ!このど変態があ!!
 
先生:おいこら、お前ら何やってんだ!

マクナーリア:あ、先生!男子が私に変な事言ってからかってくるんです!

先生:ん?どういうことだ?言ってみなさい

フローレン:はい 持ってるメモ帳にえっちな事書いてるんですよ、アイツが

先生:おいお前、ほんとにそんなの書いてんのか?

マックス:え?何の事っすか?俺はなんもやってないっすよ?

先生:ふむ、じゃあなんで女子が抗議してるんだ?

ケビン:こいつらが言いがかりをつけてるだけっすよ 俺らは潔白っす 証拠もないし

ミーリア:えっとお あの~、これのことですか?えと、「おぱんちゅ日記」って…

マクナーリア:そう、それよ!君、ナイスアシスト!

ミーリア:わっかりました~。先生、これのことみたいです~。

マックス:え?あ、あーっ!お前いつの間に!!

先生:おお、すまんな えーと、なになに?「5月10日みずたま。5月11日アニマルプリント」…って、おいコラお前、これ全部マクナーリアの下着の記録ってことか!?

マックス:え、え~っと、あの、その ってか、おい1年のお前!俺が気づかない間に取りやがって!おめえスリかよコラ!

ミーリア:だ、だってあたし先輩を助けたくって…。あ…あの、そういうのって、いけないと思うんです~。

マックス:く、くぬやろう~!後で泣かしちゃるぅ~~!

先生:お前が怒る立場か!バカモンが と・に・か・く!これは没収だ!勉強もおろそかにしてこんなもん書きよって!

マックス:ええ?そ、そんなぁ~!

ケビン:まぁ、あれはお前が100パー悪いよな。自業自得ってやつよ こればっかりはさすがに俺も同情できんわ

マックス:あ、あれは俺のライフワークだっての!毎日の楽しみだってのにぃ~!

ケビン:あーはいはい、諦めろっての、あれは焼却炉行きだわ多分 マジでお疲れ

マックス:お、俺の血と汗と涙の結晶がぁぁぁ…

マクナーリア:あなた、助かったわ ほんとありがとうね。

ミーリア:い、いえいえ!礼におよびませんから!

フローレン:あなたほんとすごいわ 普通だれにも気づかれないうちに取るなんて、なかなかできないわよ?まさかあなた、スリの経験でもあるの?

ミーリア:え?そ、そそそそんな事ないです!犯罪なんて…!

マクナーリア:ふーん なーんかあっやしーなー 

ミーリア:し、信じてもらえないんですかぁ?ひどいですぅ~~ ぴい~~~っ

マクナーリア:ふふふっ ごめんごめん、冗談だよ だからさ、機嫌直して、ね?

ミーリア:ほ、ほんとですかぁ?

マクナーリア:うん あなたはあたしのために頑張ってくれたんだもんね 変なこと言ってほんとごめんね?よしよし いーこいーこ

ミーリア:え、えへへ~ なでなで嬉しいですぅ~

フローレン:何このカワイイ小動物 あたしも欲しいわ 

マクナーリア:あのさあ、フローレン?ヨダレ拭きなさいよ もう

フローレン:え?え?嘘!?マジで出てた?
 
マクナーリア:ふふ、うっそぴょ~ん さっきあたしを裏切った罰よ(笑)    

フローレン:ちょ、だ、騙したなぁ~~!?
 
ミーリア:キャハハハハ!先輩たち面白~い

フローレン:み、見事に引っかかったわ もう…

マクナーリア:ちょっと?何よその慌てっぷりは まさかあんたそういう趣味が・・・

フローレン:い、いや! ないないない!
 
マクナーリア:ほんとお?

フローレン:(ヘドバンの頭の動き想像して)う、うんうんうんうん!

マクナーリア:いや、そんなに必死にならなくてもさ…

フローレン:いやさ、そ、そういう噂とか立てられたら、ね?

マクナーリア:え~、ますます怪しい……

フローレン:も、も~~、信じてよぉ~ ぴぃ~~~~っ!

マクナーリア:なにこの子の真似してんのよ 似合ってないし

フローレン:こ、こやつはぁ~ ふう、ま、まあいいや 

マクナーリア:いいのかよ!?

フローレン:どーせ冗談ってわかってるしね でさ、マクナ 気晴らしにさっき言ってたカフェ行かない?

マクナーリア:だね、ちょっと落ち着きたいし ねえ、貴女も一緒に行く?

ミーリア:え?あ、あの…、今月はお小遣いがハイパーピンチで、その…

マクナーリア:ふふっ、そんなのいいわよ 今日はあなたに助けられたし、私がおごったげる

ミーリア:え?本当ですか?

マクナーリア:ええ、もちろん お茶くらいなら安いもんよ さ、行きましょ

ミーリア:は、はい!

フローレン:ふふふ、ほんと可愛い~

マクナーリア:どしたの?やっぱあんたそういう性癖なの?

フローレン:ちゃうわドアホ!そのネタ引っ張んな!

マクナーリア:ハハハハッ 人より優位な対場にいるって、結構楽しいもんだね!

ミーリア:ははは(笑) 先輩たち~、ほんといいコンビですよぉ~ 

マクナーリアM:後から知ったんだけど、この子はミーリアって子なの 2つ下の後輩で、ツインテ頭が犬耳みたいでもうほんっと可愛くってね 背もあたしの従姉妹くらいで・・・フローレンがメロメロになるのもわかるけど、あんときのフローレンの顔、ほんとにそういう趣味なんじゃないのかな、って 疑惑浮上だわあれは

マックス:お、おい、あれ うちのマドンナじゃね?

ケビン:お、ほんとだ。相変わらず美人だよな 俺の彼女に欲しいわあ

男子数人:(B役以外の男性演者で)ぜってー無理!!

ケビン:ショボン(´・ω・`)(←この顔文字みたいな感じで落胆してください)

マクナーリア:え?どこどこ!?

マックス:お前目ん玉付いてんのかよ!あの柱の向こうにいるじゃねえか!

マクナーリア:あ、本当、アリシアだあ

ミーリア:うわぁ~、相変わらず素敵ですぅ~。

フローレン:さすが、今年のミスコンで優勝しただけのことはあるわよねえ

マクナーリア:いいわねぇ、アリシアは 綺麗だし、物静かでみんなに優しいしさあ は~、私もあんな風になれたらいいなあ

男子連中:あー、天地がひっくり返っても(ヾノ-ω-`)ナイナイ

マクナーリア:あんたたちぃ~?な ん か い っ た か し ら?

マックス:や、やべ!このままだと食われるぞ!逃げろーっ!

男子生徒連中:(男性演者さん全員で)アーラホーラサッサーーー!

マクナーリア:こらあああ!あたしゃクマかあああああああああ!!!

マクナーリアM:まあ、男子達はあっと言う間に居なくなったし しかたないから、あたし達はカフェに行ってお茶にしたのよね まあこんな感じで、魔法学園は毎日がほんっと楽しくてさ だからあたしはいつも願ってるの いつまでもこうだといいな、って