あらすじ
桃花の通う大学のサークルでの交流会で招待された高校生3人組。楽しい夏のキャンプが始まる
使用キャラクター
紅羽(くれは):俊也の兄で、弟想いでもあり友達思いのしっかり者の高校3年生
俊也(しゅんや):お菓子とカードゲーム好きで、やんちゃ。遊歩の彼氏。高校2年生
遊歩(ゆうほ):紅羽と俊也の幼馴染。気が強いが、面倒見がいい。高校2年生
桃花(ももか):時折厳しいこと言う真面目。大学1年生で、遊歩の従姉
ストーリスタート
俊也:(はしゃぐように)うわあ!すっげえ!兄ちゃん、遊歩、見てみろよ!
紅羽:なんだおめえガキかよ!てかその言い方ルフィじゃねえか ほんっと恥ずかしい奴だな、まったくよお
俊也:だってよお、でっかい山はあるわ、下見たらでっけえ川が流れてんだぜ?しかもみんなでキャンプなんてなかなかねえじゃんか これがはしゃがずにいられるかってんだ!
遊歩:(恥ずかしそうに)あ、あのさ…みんなすごく笑ってるんだけど…
紅羽:(同じく、恥ずかしそうに)だろ?俺、こいつが弟だって事、今すげえ恥ずかしいんだわ マジで
桃花:ふふっ、面白い子よね、相変わらず
紅羽:いや、面白いちゅうか、単に幼稚なだけだし
俊也:おい兄貴!誰がだよ!!
紅羽:アホか お前に決まってんだろうがよ!
俊也:な、なんだよ!ひっでぇ!
遊歩:(ため息)
桃花:だけど、本当にいいところよね 渓谷も野山も綺麗で
遊歩:だね だけど桃花姉さん?ほんとにあたし達がサークルのイベントに参加してよかったの?
桃花:(嬉しそうに)ええ 今年は地元の高校生を招待しようってなってね 顧問の教授と部長に聞いたら是非ってね
遊歩:そっかあ ならよかった あたし達も他の学校の生徒や大学の人達と過ごすのすごい楽しみだし
桃花:あっ、そろそろ到着かしら そろそろ降りる準備しましょ
(5秒空け)
紅羽:さて、班決めのくじ引きはっ、と あ、俺は男性組A班か
遊歩:えっとお、あたしは女性組のD班よ
俊也:(はしゃいで)よっしゃあー!、俺は男性組C班だ!
紅羽:なんだお前 もうあいつらと仲良くなったのかよ?
俊也:おう!俺が最近やってるソシャゲの話で盛り上がったからな
桃花:じゃ、みんな決まったわね
遊歩:ねえ、桃花姉さんは、どこの班になったの?
桃花:えっと…私は女性組のD班よ
遊歩:(嬉しそうに)わーい!一緒だ!
紅羽:おい、そろそろ各自班に別れて、テントを張れって言ってるぞ
遊歩:あっ、ほんとだ、んじゃ行こっか
俊也:おう、また後で、自由時間ここで落ち合おうや
紅羽:りょーかい おい俊也 向こうでミスんなよ
俊也;し、しねーよ!バカにすんな!!
遊歩:(不安そうに)あ・・・あたしちゃんと出来るか心配なんだけど
桃花:大丈夫 先輩達も手伝ってくれるからさ 解らなかったらそんときに聞けばいいわ
遊歩:う、うん そうするよ・・・
(3秒空け)
遊歩:ふ~、テントの設置って結構大変なのね
俊也:だよなあ いままでは親がやってくれてたもんな
遊歩:あれ?俊也、もう終わったの?
俊也:ああ、俺の班って、なんかキャンプ慣れしてる連中が多かったからさ
紅羽:よっ、お前らも終わったんだな
遊歩:あ、紅羽 そっちも?
紅羽:うん、ペグ打ちが上手くいかなくてさ 最初テントがすぐブッ倒れて大騒ぎだったけどな
俊也:(面白がってからかう)あれは笑ったわ 何回も幌かぶってバタバタ暴れてんだもんよ
紅羽:(少し怒る)おい、そんな笑う事ねえだろが
桃花:さぁ、みんなそろったわね
紅羽:そういえばさ、桃花さん
桃花:あら、なあに?
紅羽:俺さ、遊歩から聞いたんだけど、このサークルってJ-POPとかのダンスをしてるんだって?
桃花:ええそうよ 夏休み期間中は、大きな大会後にこうやってイベントを開くのよ
紅羽:へえ 確かこの前、全国大会で優勝したんだよな?
遊歩:そうなの あたしも大会へ応援に行ったんだけど、ほんと凄いって思ったもん
俊也:へ~、じゃあ今度は俺も見に行きてえなあ
遊歩:だったら、数学で赤点をとらないようにしないとね~
俊也:(慌てて)お…おい!ここでいうなって!
桃花:(笑っている)
俊也:ほら見ろ、笑われちまったじゃねえかよ!
紅羽:(面白がって)まあまあ、いいじゃんかよ
俊也:(憤慨して)いや、ぜんっぜんよくねえし!
遊歩:ねえ、折角だからさっきバスの中で見た渓谷を見に行かない?さっき、班の人もつり橋があるっていっていたし
桃花:あ、いいわね 行きましょうか ついでに記念写真も撮ってあげるわ
(5秒空け)
紅羽:うわあ、すっげえ…
俊也:あ、あのさあ 川の水も綺麗なのはいいんだけどよ、さすがにこの高さは足がすくんじまうよな…
遊歩:わあ 山も緑が素敵だなあ
桃花:ほんと、心が洗われるような清々しさね
俊也:俺らはこんな自然なんて、こんな感じで旅行にでもにいかねえと見れねえもんな
紅羽:うん、そうだよなあ・・・
桃花:ふぅ ほんと綺麗ねえ 将来、こんな写真を世界のあちこちで撮影したいわ
俊也:ん?桃花姉さんの将来の夢って、カメラマンなの?
桃花:ん~、そうねえ どっちかというと、新聞とかのじゃなくて、風景や人々の暮らしを撮影する写真家ね
紅羽:そういえば、俺達が小さい頃も姉さんに写真を撮ってもらった事あって、土産にもらった事あったよな
遊歩:いいなあ~ 世界を渡り歩いて風景を撮影する女性写真家かあ、なんかかっこいいよね
桃花:ふふっ、ありがと
(5秒空け)
遊歩:あれ?岸辺で魚釣りしてる人がいるよ?
桃花:そういえば、ここは渓流釣りのポイントだって、サークルのメンバーが言ってたわね
俊也:ふうん、だからか さっき釣り道具持ってる奴がいたのは
紅羽:へえ、こりゃおもしれえじゃん おい、ちょっと行ってみようや
俊也:あ~、そういえば兄貴釣り好きだもんな 忘れてたわ
遊歩:ごめん、あたしはわかんないから遠慮するね あっちの木陰で涼んでるよ
俊也:お、そっか んじゃ俺達で行ってくるわ
紅羽:(はしゃいで)おい、グズグズしてっと置いてくぞー!
俊也:(呆れて)ったく さっき俺の事ガキとか言ってたくせに、兄貴の方がガキじゃんかよ
遊歩:も~ あの二人はほんと中身そっくりなんだからあ
桃花:(笑いながら)ほら二人とも、気を付けるのよ
(3秒空け)
遊歩:ねえ、桃花姉さん
桃花:ん?どうしたの?
遊歩:あ、あのね どうしてこの大学に行こうと思ったの?
桃花:う~ん、そうねえ…私は小さい頃から自然が大好きだったの 生物の生態について色々研究してみたいなってずっと思ってたのよ
遊歩:へえ、そうなんだあ
桃花:そう言う遊歩は、なにか将来の夢ってあるの?
遊歩:え?う、うん あたしはね、ピアニストになりたいなって・・・
桃花:あら、なかなか素敵じゃないの
遊歩:でもね、周りの子達にそんなのつまんないとか言われてさ
桃花:そうかな?全然そんな事ないわよ?ほら、目を閉じてこの自然の音に耳をよく澄ましてみて
遊歩:わあ、凄い… なんか自然が演奏してるみたいだあ
桃花:でしょ?あのね、遊歩 あなたにもあなたの出来る事、伝えれる事があるの 自信持ちなさい ね?
遊歩:(嬉しそうに)うん!あたし、頑張って芸術系の大学を受験するよ!
桃花:さあ、もう悩むのはやめましょ 今夜はもっと楽しい事があるからさ、ね?
遊歩:う、うん!
(5秒空け)
紅羽&俊也:(焼肉の肉を取り合ったりする等のアドリブ)
遊歩:ふう…お腹いっぱい もう入らないよお
桃花:皆で星空の下で食べる夕食は、ほんと美味しいわね
遊歩:あれ?大学生ってお酒を飲むと思ったけど、誰も飲んでないんだあ なんで?
桃花:ああ、このサークルはね、こういうイベントの時はお酒飲まないようにしてるのよ
俊也:なーるほど だから俺らも安心してられるってわけだ って兄貴!その肉とるんじゃねぇよ!それでラストなんだぞ!
紅羽:へっ、よそ見してるお前が悪いんだろ この肉、もろたで工藤!
俊也:工藤って、服部かよおめえはあ!肉返せえええええ!!
遊歩:もう、2人ともほんとなにやってんのよお
桃花:あ、ほらキャンプファイヤー始まったわよ
遊歩:わあ~いいなあ みんなダンス始めたし あたしも一緒に踊ってみたいなあ
俊也:(緊張した様に)あ、あのさ!遊歩!
遊歩:え?な、なに?俊也
俊也:(恥ずかしそうに)あの、さ その、お、俺と、踊りにいかねえか?
遊歩:(照れて)え、う、うん
桃花:うふふ、いってらっしゃい
紅羽:ちぇっ、あいつら もう今はカップルだもんなあ・・
桃花:ねえ、紅羽?
紅羽:ん?どしたの?
桃花:あのね、あたしのダンスのお相手になってくれない?
紅羽:え? でも姉さんって、彼氏いるんじゃ・・・
桃花:ばかねえ 普通こういう時は悲しい顔をしないってのがお約束でしょ?彼氏だってね、このくらいはちゃんとわきまえてるわよ
紅羽:じゃあ、その・・・一緒に踊ってくれる?
桃花:ええ、喜んで さ、行きましょ