始まりは 偶然起きた出来事

通っているジムで

いつもと同じメニューをこなしていた

その時

ご年配の女性に声を掛けられた

それは 少し使い方が難しいマシンで

たまたま スタッフの方がいない時間帯で

何度も使った事のあるマシンだったので

実践しながら 使い方を教えた

お礼を言われて

他愛もない会話を少しして

その日を境に

ジムで会った日は

お互い 挨拶を交わし

そのうち

身の上話をする様になり

娘の事を話した

不登校の事

発達障がいがある事

隠す必要もないし

何気なく 笑いも交えて話した

次の日

いつもと変わらず ジムに行くと

その女性のご主人も一緒に来ていて

話し掛けられた

妻がお世話になっております

ジムから帰ると

いつも 楽しそうな顔で帰って来るんですよ

ありがとうございます と

頭を下げられ

いえいえ こちらこそ と

私も 話しを聞いて下さって

とても 嬉しいんですよ と

その後

ご主人が言った

娘さんの勉強を 私が教えましょうか?

突然の申し出に

とても 驚いた

話しを聞くと

以前まで 長く小学校の校長先生をされていて

教職を退職されてからは

ボランティアで 不登校の子や発達障がいがある子に

ご自宅で 勉強を教えているという

夢の様な話しに

すぐには返事が出来ず

逡巡していたら

隣で にこやかな顔の奥さまに言われた一言

私が 最初にお世話になったでしょう

とても嬉しかったのよ

だから お返しがしたいのよ

これも 何かの縁だと思うから

無理に とは言わないから

娘さんと話し合ってみて

名刺を頂いて

連絡は いつでも良いからと

今日は これから生徒さんが来るから

また ジムで会いましょうと言われ

車に乗った二人を

見送った

昨日まで

名前も知らなかった女性

年齢も

今まで 歩んできた道も

全く違う

人生の先輩

俄には 信じられない

奇跡が

この日

訪れた 





お読みいただき ありがとうございます。
今回は 長くなりますので
また 次回に続きますニコニコ