それから手術までは早かった。




全身麻酔の説明、硬膜外麻酔の説明、想像するだけで怖かった。


硬膜外麻酔っていうのは、腹部の局部麻酔のことで

背骨に沿ってある硬膜外という場所に沿って背中からチューブを入るやつ。

想像するだけでも怖い。でもこれがないと術後の痛みに耐えられないらしい。



手術までの2週間は一旦退院して、のんびり過ごせることに。

もちろんカルシウム値は徐々に上がるから、4日に1回くらいのペースで通院、採血してダメなら点滴。


丁度桜の季節だったから、近くの公園まで行ってお花見したり




友達とランチしたり、手術の不安はあったけど

いつも通りに過ごす事を心がけた。

家で過ごす最後の日は、カツ丼を食べて験担ぎ。

病気に打ち勝つ丼ってことで。










手術の前日から入院。


採血したり、肺活量の検査とか色々した。

術前の問診だったり、麻酔科医の先生と会ったりした。

夜は全然眠れなくて、眠剤をもらった。


流石に緊張する。







手術当日。




手術室まで自分の足で行って、ベッドに横になる。

1番緊張してた硬膜外麻酔は、やっぱり怖くて

硬膜外麻酔のチューブを入れる麻酔もするんだけど

チューブをぐいぐい入れていく感じは麻酔の後も感じるし

怖くて怖くて、看護師さんの腕掴みながら号泣した笑





その後は全身麻酔で一気に眠り、起きたのは6時間後。





意識朦朧の中、終わったの?って看護師さんに聞いた。





終わったよ〜。の一言に安心して泣いた。


病室で母に会ってそこで初めて母の前で泣いた。







その後は麻酔のおかげてすぐには痛みも感じず、ほぼ寝続けてその日は終わった。







後日聞いたけど、母は私の取った腎臓を見たらしい。


どんな気持ちだったんだろって今でも考える。


母には辛い思いをさせてると思う。

だからこそ、私は負けられない。



つづく