離婚うつからの立ち直りカウンセラー原 つよしです。
前回は、「過去の出来事を「心の傷」とするだけでなく、「成長」や「意味」へと再構築していくことはできるということを書きました。
今回は、そのアプローチ方法についてです。
心理療法のひとつに「弁証法的行動療法」という理論があります。
簡単に言うと、「対立する2つのものを統合して、新しい理解を生み出す考え方です」
この理論は、「今の自分を受け入れながら、変化に向かって努力すること」を目指します。
例えば、離婚をしたが「私の我慢が足りなかった」「子どもにかわいそうな想いをさせてしまった」と自分を責めて辛い気持ちを抱えている場合。
「子どもに申し訳ない」⇔「でも離婚をした」
この2つの矛盾にみえる考え方を統合して両立した考え方にするには?
1.まずは、その気持ちをまるごと「受け入れる」ことです。
2.そして、少しずつ「でも、それだけじゃないよね」という視点を差し込んでいきます。
「我慢が足りなかったかもだけど、無理を続けていたら、もう自分が壊れてしまったよね」
「子どもにかわいそうな想いをさせてしまったと思うのは、それだけ家族を大事にしたかったから、頑張ってきたよね」というふうに。
受容のポイントは「自責」や「後悔」という感情も尊重しつつ、「もう限界だった」「頑張ってきた」という事実の視点も添えていくような受容の仕方をします。
そして、統合した考え方は、今の自分を受け入れながら、変化に向かって努力することを目指します。
「今、自分が元気でいることが子どもにとって一番の幸せかもしれない」という視点で考えることで「変化」に繋がります。
まとめると、「自分を責める気持ちもあるけれど、他の視点もある」ということです。
このように「苦しさだけでない自分」に気づくことで、離婚という出来事を「傷」だけでなく、「成長」や「意味」へと再構築をしていくことができます。
弁証法的アプローチは、ひとりでの作業は難しいかもしれませんが、「今の自分を受け入れる」と「変わりたい」という気持ちを同時に持つことで、心が楽になることを知って欲しいと思います。

