離婚うつからの立ち直りカウンセラーの原 つよしです。
皆さんは、一度はどこかで聞いたことがあるかもしれません。
コップに水が半分入っているのをみて、「もう半分しか入ってない」と考えるか「まだ半分もある」と考えるかという話。
一般的には、「もう半分しかない」の考え方が悲観的(ネガティブ)で、「まだ半分もある」が楽観的(ポジティブ)な考え方と捉えられています。
自己啓発系のセミナーにいくと、「まだ半分ある」と考えましょう!みたいなことを言ってます。
まあ、それも一つの捉え方ですが、決して「もう半分しかない」という捉え方が悪いわけでもないし、ネガティブなわけでもありません。
考え方によっては、「もう半分しかない」という危機感をもって、次の準備をするという行動を起こすことは、ある意味、前向きでポジティブな捉え方とも言えると思います。
なんでもかんでも、前向きにとかポジティブにとかの思考は、危険でもあります。
最悪な状況を想像する力も必要です。
うつ状態のときは、どうしてもネガティブな捉え方になるのはしょうがないと思います。
ネガティブな捉え方しかできない自分を責めたり、ダメな自分と思ってしまわないようにしてほしいと思います。
ネガティブな捉え方しかできないのは、あなたが悪いのではありません。
今は、そういう状況、そういう体調、そういう時期なだけであって、状況、体調、時期が変われば、捉え方も変わります。
要は、状況や環境が変われば、捉え方も変わります。
心が沈んでいるときに、無理にポジティブになろうとすることのほうが危険です。
ネガティブな捉え方をしているのは、きっと自分の心を守ろうとしているからです。
こういう時期に、ポジティブ思考を勧める自己啓発系のセミナーに行くのは危険かもしれませんね。
話は逸れますが、ビール好きな人は、半分も飲んだら、「半分も残っている」なんて思いません。
「もう半分しかない」と思います。
逆に、付き合いで無理して飲んでいる人は、「まだ、半分もある」と思うでしょう。
要は、ポジティブだとかネガティブだとかも、人によって、状況によって、あるいは気分によって捉え方は違うのだから、気にしないほうがいいということですね。
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