離婚うつからの回復カウンセラー原 つよしです。
先日、認知症の施設のスタッフの方とお話しする機会がありました。
80歳になる男性の方が、入所してきたそうです。
数年ほど前に、奥様が突然亡くなり、このことがきっかけで、認知症になったとのことです。
奥様がなくなってからは、表情もなく、お風呂にもほとんど入らなくなったそうです。
何十年も夫婦一緒に暮らしてきて、突然ひとりになってしまったショック、寂しさ、孤独感ははかり知れず、その胸中は察するにあまりあるものがあります。
私も、兄と妹を若くして亡くしているので、家族との死別を経験しています。(両親もすでに他界しています)
今まで一緒にいた家族、そばにいた家族が亡くなることの寂しさや悲しみは耐えがたいことも経験しています。
「死別」と「離別」
どちらも大切な人を失うという意味では同じで、悲しみ、寂しさ、絶望感などの感情を味わいます。
私は離婚した時に、ある人から「お兄さんや妹さんが亡くなった時の悲しみに比べれば・・・まだ、いいんじゃないか・・」みたいなことを言われました。
励まそうとして言ってくれたのですが、この人、なにもわかってないな~と思いました。
「悲しみ」は比べられません。
離婚の時は、悲しみだけでなく憎しみや後悔などの複雑な感情が入り乱れていましたが、少なくとも愛していた人(家族)との別れは、本当に辛かったです。
認知症の方と同様に、私も離婚後は食事もできず、お風呂にも入らないような日々でしたし、表情も乏しくなり、笑顔なんて忘れてしまいました。
そして、離婚前後の記憶も定かでないし、全く思い出せない期間もあります。ある意味、認知症に近い状態だったのかもしれません。
死別も離別も、その人との思い出はいいことだけでなく、悪いこともあったかもしれないけど、「大切な人との別れ」というのは、人生においてショッキングな出来事で、立ち直って普通の日常の生活に戻るまでには、それなりの時間はかかります。
私も、離婚後数年間は心から笑ったっていうことはなかったです。私はちょっと時間がかかりすぎましたね。
今、離婚で辛い想いをされている方は「笑顔なんて・・・」って思っているかもしれませんが、必ず、心から笑える日はきますよ。
認知症になってしまった男性の方も、入所時は無表情でしたが、今施設に入って少しずつですが笑顔がみれる時があるそうですよ。
焦らずにゆっくりでいいから、今のあなたを大事にしながら、前に進んで欲しいと思います。
