いやはや。

皆さんいろいろありがとうございます。

さて、僕はこれまで、離婚に関する悩みって、
1/どちらかが浮気してしまい、相手側が苦しんでいる、怒っている云々。
2/性格がどうしても合わない。さらに相手からの精神的、肉体的暴力に苦しんでいる
という二種ぐらいかなーと思っていたんですよね。

で、もう一つ、面白い言葉「モラルハラスメント」という言葉、しみじみ学ばせて頂いています。。
あまり信用できないwilipediaではありますが、以下の如く定義されております。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88
ふむふむ。

つまり他者との関係性において、暴力を伴わずして、相手を洗脳、コントロールして「支配=隷属」関係を築き上げちゃうことだよね。その関係性が持続することで、攻撃側とダメージ側の歪んだ依存関係が常態化していく、という
禍々しい話だと思うのだが。間違っていたら指摘してね。

その文脈で言うと、僕と妻の関係は明らかにモラハラされる側とする側だ。まあ、僕が「隷属」にいちいち反抗しているから余計にもめるんだろうな(笑)。

とか思うのだが、どうも違和感が残った。というのは、怒られちゃうかもしれないんだけど、ブログ等で、モラハラ被害にあっている女性の方が語るモラハラ定義が、たまにちょっとずれている時があるように思うんだけど、これ、僕だけかな。ごめんね、よく知らないくせに偉そうに。例えば、モラルハラスメントを語る時に、女性が語ると、妙に「モラハラ」の定義が「アンチダメ男性論」になりがちだ。
http://www.geocities.jp/moraharadoumei/

思うに
女性モラハラ被害者の場合、「男性不信」と「モラハラ加害者への怒り」というのがミックスされちゃうんだろうな。これはおそらく、モラハラで苦しむ男性被害者にはない。いつまでも女性には美しくかわいくいて欲しいと思う(笑)。

僕の理解では、「モラハラ」とは、人間が2人以上そろうと、「モラハラの発動条件」が整うのであって、必ずしも夫婦間のみだけの話じゃないと思う。それだけに「モラハラ」が、「ある種の邪悪な人間」に対抗するため、男女の垣根を超えた共同戦線を張るためのアイデアだと思う。それなのに、どうもジェンダーやフェミニズムを入れちゃうことで、急速に問題定義のピュアさが失われる気がするな。旦那の悪口だけを書き連ねるということになってしまったら、本質からずれていくような気がするんだよね。

数多く並ぶ、「こんな夫はモラハラ夫」の例証も、ちょっとバラツキがありすぎるように思う。例えば
http://www.geocities.jp/moraharadoumei/kagaisha.html
これ、いいことたっくさん書いていて賛同するんだけど、「家族旅行が好き」ってそれ、ちょっとあまりにも個人的すぎないかな・・・。単なるダメ夫の許しがたい思い出と、モラハラ人間との境目がグチャグチャになっているような気もする・。

でも、難しいよね。

しかし、スッキリする言葉だと思う。
で、謎は
「何故、彼、彼女がそうした歪んだ関係性を、意識的か無意識的か『選択』するのだろうか」という点だ。
これは僕が妻にいつもいつも思うことなのだよね。
「あのさ、誰が得するの?」
というすごく純粋なクエスチョンだ。
「僕はあなたに殴られ哀しい。子どもは遊べずに哀しい。あなた自身も一つも得はない。それを持続することで得する人は一人もいない」
のに、何故、その誰もがハッピーにならない空気を維持させることに努力をするのだろうか。
僕は、まったく理解できない。

・・・そして、これぞ、本当の邪悪性。吉田修一すら書けなかった(笑)、真の「悪人」論につながると思うんだが。

というわけで思い出した。
この本。
http://www.amazon.co.jp/%E5%B9%B3%E6%B0%97%E3%81%A7%E3%81%86%E3%81%9D%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E4%BA%BA%E3%81%9F%E3%81%A1%E2%80%95%E8%99%9A%E5%81%BD%E3%81%A8%E9%82%AA%E6%82%AA%E3%81%AE%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6-M-%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%9A%E3%83%83%E3%82%AF/dp/4794207417

平気でうそをつく人たち—虚偽と邪悪の心理学


昔、かなり面白くて何度も読み返した思い出があるんだけど、ここに出てくる、「なにがあっても自分の責任にすることを、圧倒的な意思のチカラで回避する」という傾向(うろ覚え)、これまさに「モラハラ」にあたるよね。

なるほど、モラハラとは、ある種の「邪悪さ」についての社会学研究の一つなのかもしれない。
となると、余計に男女関係なく発生する、という基本にたってケアするべきではないか、と思う今日この頃だった。

ああ、ごめんなさい、疲れていると、文章がゆれる。
家では、妻とはとりあえず目を合わせぬまま、空気のようにいます。相手がどのような行動に出るか。

とにかくゆっくりと考えます。考えながら、こうやって思いついたことを書いちゃうことがありますけれど、どうぞ許して下さいね。
皆さん、ありがとうございます。