『息子たちが父親に会いたくないといっているんだけど、息子たちは会わなくてはいけないの?』 | 国際結婚の行く末: 在アメリカ 国際離婚とハーグ条約

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国際結婚をする前に、国際離婚についての知識があればよかったと思います。あったら、してなかった。

『息子たちが父親に会いたくないといっているんだけど、息子たちは会わなくてはいけないの?』


この息子たちはもうすぐ17歳と15歳です。日本の一般論だったら、父親に会わなくてもよい、となるでしょうね。

高校生ですし。



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相談者:

もうすぐ17歳の長男と、15歳の次男がいます。

私は、1998年に子供の父親と別居を始めました。そして、息子たちの単独親権を2006年まで持っていました。

忘れもしない2006年の3月に、子供の父親は息子たちの単独親権を取られてしまいました。私がウツになってしまったから。

それ以来、私は、毎週末と毎水曜日だけ息子たちと過ごすことになってしまいました。

2週間前に、私は2部屋あるアパートに引越しをしました。息子たちは父親の家をでてそのまま帰らずにいます。父親にもう会いたくない!とかたくなに。

子供の父親はこの2週間のあいだ、子供たちを私の家に住まさせてくれました。しかし、昨日、初めて私の家に父親が来ました。

「もし、火曜日と木曜日の夜と、2週間に一度の週末を俺と過ごさないのであれば、裁判所に訴えるぞ。そして、警察をよんで、お前たちを無理やり家に連れて帰るぞ!」と脅されました。


息子たちは、もうこれ以上父親に会いたくありません。

もし、私が裁判を起こして、私が単独親権を取り戻したとしても、父親に面会権はまだあるんですよね?息子たちは強制的に会わなくてはいけないんですよね?

そうであれば、父親のこの提案を受け入れたほうがいいですよね・・・

息子たちは、怒っています。どうしても、父親に今後会いたくないそうです。

ネットで検索しても、どんな親権の本を読んで調べても、どんな父親であれ面会権を持っているんですよね・・・?子供は父親にどんな理由であっても、強制的に会わなくてはいけないんですよね・・・?

誰か、同じような経験をした方、教えてください。私はカリフォルニア州に住んでいます。(注:法律が州によって違うので、州名を記入することは大事ということですね)


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意見1:

これは、ずいぶん難しい問題ね。

私もカリフォルニアで離婚をしたわ。子供たちは12歳と16歳。

17歳と15歳であれば、いつどこで父親や母親と会うのか分別のつく決定をできる年齢よね。きっと。

警察のことは心配しないで。


警察は、父親と母親の間に仲裁に入ってくれるもの、と考えたらいいわ。いきなり警官が現れて、子供たちを無理やり連れ去るようなことはしないわ。もう、高校生ですもの。


私の日であったのに、父親は私に子供たちを会わせなかったことがあったの。

だから、私は、警察を呼んで一緒に子供を連れ戻すために父親の家に行ったの。でも、警察がしてくれたことは、話し合いをしている私たちを見張ること。どちらかが、銃をだしたり、暴力を振るうことを見張ることよ。そして、子供に強制をせずに、子供に決めさす。

私の子供は、その日、私に会いたくなかった。だから、結局警察は何もできなかったわ。


強制的に子供を連れて行くなんてことを警官がしたら、問題よね。そんな命令、上の人から指示されているわけじゃないんだから。子供にトラウマになるかもしれないし。

カリフォルニアには、とてもいいメディエイターがいるわ。(注:話し合いの中間に入って、お互いの意見を聞いて同意書を作成してくれる。裁判を起こす前にすべきことです。お金も裁判より確実に安い)

話し合うしかないわね。子供の父親と。

大事なことは、ヒステリーになったりきれないこと。つねに、平常心でいるのよ。どんなことをされても。相手がけんかを売ってきても買わないのよ。叫んでもだめよ。

でも、どうして息子さんたち、父親に会いたくないの?それをつきとめるのも大事かもよ。


息子さんたち、そんなプレッシャーを押し付けられてかわいそうに・・・僕たちが父親の家に我慢していくことが大事だなんてね・・・


今後、父親と話し合いを持つ時間と、警察と一緒になる時間が増えるだろうけど、がんばって。




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意見2:

裁判所命令で決まっていても、もう、17歳と15歳なんでしょう?

きっと、大丈夫よ。守らなくても、捕まらないわよ。


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意見3:

まだまだ、子供よ。そんな子供に決定させるなんて間違っているわ。

どうして子供が父親に会いたくないか、ということを裁判官に言って、裁判官に決めてもらうべきよ。

(注:母親でも、父親でも、子供たちでもなく、どの親とどれぐらいの時間会うということを裁判官が決めるべき、と言っているんですね・・・間違っていると思います・・・)




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私の思ったこと:

どうしても、「会いたくない理由」というのを明確にしないといけないんだな・・・と。

「なんとなく今日は会いたくない」、っていう理由は通用しない・・・

裁判官に、「こうこうこうだから、父親に会いたくない」なんて父親の前で言う?第三者の前で?


10代の女の子であれば、「父親はくさいから。いつもだらしない格好をしているから。えらそうだから。楽しくない」なんて理由、ありえると思うけど、これは、法律上の正式な理由には該当しない。

正式な理由は、虐待とかですね。


こんなことを、裁判官に言ったら、きっと、

「子供が述べている理由は、虐待や子供に悪害な影響を与えるものではない。父親はこれから、毎朝・毎晩シャワーを浴びること。下着で歩かずに、いつもきちんとした格好をすること。えらそうにしないで、娘との交流努めること。娘が楽しいと思うことを一緒にすること。」という判決がでるでしょうね。

「娘は、父親を拒否してる。父親はこういうものだと受け入れ、二人の関係を良くするために、父親と娘一緒にカウンセリングが必要」


そして、面会は続行・・・・

(実はこの例は私の弁護士が言ったことです。子供が高校生になって面会を拒否するようになったら、という問いに対して。)


基本的には、14歳になれば、子供の意思が認められる場合がありますが、17歳でも15歳でも同じようなプロセスをしなくてはいけないかもしれない、ということですね。