アメリカにも、日本のように相談をする掲示板があります。
ここには、アメリカの一般論かな、と思う意見がいろいろ寄せられていて、私もつい読んでそこから学んでいます。
今日は、とある相談を読んでました。
きっと、日本では普通のことでしょう。離婚したらもう会わない、とか。
アメリカでは普通ではないので、このような相談があるわけです。
『子供の父親が嫌いだから、どうやったら2度と会わなくてすむんだろうか。』
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質問者:
妊娠をしてます。妊娠をしたと彼に相談していらい、彼は私にまとわりついて、24時間中絶をしろ!!とうるさいです。私は、すでに、中絶できる期間を過ぎているというのに。私と子供は、彼なしのほうが幸せです。どうしたら、彼と縁を切ることができるのでしょうか。
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意見1:
今すぐ、その州から、別の州に引っ越すこと。
何よりもはじめに、頭に入れておかなくてはいけないのは、「彼には権利がある」ということ。
彼が子供に会えば会うほど、養育費は減る。
もし、彼が上手に、裁判を始めたら、裁判に勝ち(つまり、子供は父親と過ごす時間のほうが長い)、もう養育費を払わなくてもよくなる。
私の州では、彼の稼ぎによって養育費が決まる。でも、彼は、一切払っていない。でも!
子供に会わせなくてはいけない。そうしないと、彼に親権が移ってしまう。
子供が生まれた後に、子供の父親が裁判をはじめた。もう、私も子供も、他の州に行けなくなった。それどころか、市外にさえもも出ることができなくなった。
しかし。
父親は、他の州に行ける。
他の州に引っ越してしまった。
私は、子供の飛行機代の半分を払って父親に子供をあわせなくてはいけない。
2カ月おきの面会だから、一年に6回、飛行機チケットを買っている。その合計額は、養育費以上であろう。
子供の世話を父親がしたい?父親は、だれかに通告されない環境に子供を置きさえばいいだけ。(注:日本で言うところの児童相談所に通報や、そういった関係者が家にこないことにだけ気をつければいいだけ)
ドラッグがある家にだって子供はいける。そのドラッグは、「父親」のではないから。
裁判がはじまってしまったら、もう終わり。
父親が、あなたに何も相談なく裁判を起こし、短期的な親権を取るのは、とても簡単。
あなたがひどい母親だと、裁判所にウソをつけばいいだけのこと。
父親は、養育費を払いたくないと思えば、あなたをひどい母親に仕立てるだけ。
もし、あなたが、まだシングルで再婚をしていなければ気をつけたほうがいい。もし、父親が再婚したら?
養育費を払いたくないから、すぐに裁判を起こすことだろう。家に子供の世話をしてくれる人ができたわけだから。
そして、あなたが、いくら子供の面倒をみたくとも、裁判所命令で、再婚者である女性があなたの子供を育て上げ、あなたはこの女性に(注:この再婚した家庭にということですが)養育費を払わなければいけなくなるわけだ。
子供は、たまに遊べて楽しくておもちゃを買ってもらえるやさしい親がいいよね。父親は、裁判で子供を手に入れるまで、そうする。手に入れたとたん、犬のような扱いを子供にする。虐待だ!と通報されなければいいだけ。体に傷がなければ、やせすぎていなければ。ただそれだけ。
私の子供は、14歳になって、やっと、自分の意思でどこに住むのか、いつ親に会いたいのかを決めれるようになった。
もし、父親が裕福な人であれば、気をつけたほうがいい。裁判に勝つのは、よい弁護士をたてること。十分な権力と、資本があれば、裁判に勝てるであろう。
たとえ、父親が無職でも、父親から養育費をもらえなくとも、彼には、子供に会う権利がある。電話をする権利がある。あなたの家のドアをノックして、子供に会う権利がある。
こんな18年間をこれから、過ごしたい?
もし、あなたが、出産前に、今すぐ別の州に引っ越せば、彼は今後、別の州まで行って裁判を行わなければいけなくなる。
別の州にまで行くのも、面倒だし、そんなお金もないかもしれない。距離があれば、あるほど、あなたに有利かもしれない。
彼は、今のあなたの状態を裁判所で言うことができる。だから、彼との会話は最小限にしておくこと。「私をほっておいて!子供と二人だけのほうが幸せよ!」などと言わないこと。
裁判所が一番嫌がるのは、ドラッグよりも、何よりも、子供を相手にあわせないようにしている親だから。
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意見2:
今すぐ、別の州に逃げること。彼には、一切連絡をせずに。どこに住んでいるのか知られないように気をつけて。
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意見3:
まず、彼に、中絶をしたとウソをついて!そして、今すぐ電話番号を変えること。二度と彼と話をしないこと。
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意見4:
私だったら、中絶した!っていう。それでも、疑い深いひつこい男だったら、「子供の父親はあなたではないわ。」とウソをつくわ。
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意見5:
今後18年間の養育費を心配して中絶をしろ、と言っているのだろうから、私だった「18年間養育費は一切いらない。その代わり、子供に関しての裁判を起こさないこと。私も養育費の裁判を起こさない。子供が18歳になったときに、あなたにあうかどうかは子供が決める。父親の権利を放棄すること」という、書類に正式にサインをさせるわ。
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意見6:
とにかく、別の州に引越しをしなさい!そこから、一番遠い州がいいわ。子供が14歳になったら、裁判を起こす。
遠い州で裁判を起こされたら、そこまでわざわざ出かけないわよ。毎回、毎回。
もし、彼が裁判所に現れなければ、あなたの思い通り。ゼロ歳から、14歳までの今までの養育費だってもらえるわよ。
14歳になったら、子供の意思を裁判所は、尊重してくれるから、裁判所が決めるのではなくて子供が選ぶことができるかもしれない。
子供に、とても悪いシステムだわ。裁判所が、「だれが自分の親か」を決めるのよ。第三者である赤の他人が。最悪なこと。自分で誰と住みたいのか、誰に会いたいのか、子供が決めることができないなんて。
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意見7:
今すぐ、接近禁止令をだすこと!永久接近禁止令がでたらいいね。(注:接近禁止令は、半年だけとか、期間が決められたり、一生だったりします。)そうしたら、もう、一生、会わなくてもすむわ。
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こんなのを読んで私が思ったことは、結局、何をしても逃げ道がある、ということ。
日本も、共同親権にすればいい、面会を強制にすればいい、とそういう簡単な問題じゃない。
結局、どのように、裁判に勝つか。どのように法律を使うか。
日本のように、一生、会わないですむように、合法にすることだってできる。
日本に子供をつれて帰った人たちが非難されているけど、もし、法律をしっていたら、合法で日本に帰る方法も知っていたことだろう。
「日本は、すぐに実家に子供をつれて帰る。子供にあわせない。それが文化だ」というような英語の記事で見かけるが、結局、アメリカでだって、同じことをしている人はたくさんいる。
違いは?
アメリカだから、同じことをするにしても、法律を上手に使って。合法になるように行動を起こしているだけ。
妊娠したときに日本に帰れば、合法。
子供が生まれた翌日に、裁判がはじまってしまって、その後に、日本に帰ったら違法。
アメリカ女性は合法になる言い方も話し合っている。
同じことを意味していても、言い方ひとつで、合法になったり違法になる。
こういった法の知識をつけるしかないです。裁判所はあなたの子供を守ってくれませんから。