1:55 破水

なんだか眠れなくて、0:00更新のLINEマンガを読んで就寝。
もともと12月13日に予定帝王切開で、11月16日に検診するときには、切迫早産で入院が濃厚だから入院セット持ってきてねと先生から言われてました。

産前にゆっくりお風呂入れるのもあと何回かな〜とか、妹にサーティワンを箱で購入してもらって日月火で食べてから入院しよう〜
最後の荷物は直前に詰めればいいよね〜と
のんびり過ごしてました。

なんなら来週あたり締切の
商品レビューも残ってるわやばい…

破水の話に戻ると。
34wで破水して慌てて病院に行ってた双子プレママのフォロワーさんの話を、遠い世界のどこかみたいに聞いてて。

だからこれを読んでくれてる子も、きっとどこかで遠い世界の話だと思ってるかな。
まさか自分の身に起こるなんてね。


こどもちゃれんじ

 


1:55ごろぱちっと目が覚めて、じょぼぼぼぼって水が流れる感覚。
確実に破水。
これがおしっこだったら膀胱疑うレベル。

冷静な私は慌てて上で寝ている母親に電話。
起きるかな…って不安だったのに電話切られて「何?」ってチャット。
破水なんてほとんど打ったことないから【はうい】ってなって打ち直してバスタオル!ってチャット。
その場にあるのはベッドカバーと羽毛布団と枕と抱きまくら。
え、犠牲になれるものがないし、1回目の破水でマットレスまで行ったのがわかった。

ツイッターでみた。
羊水の匂いは一生取れないから、破水対策はしっかりしろと。

もうだめなのはわかってる。でもマットレスを守りたかった。

人間、焦ると謎の行動を取る。
起き上がってティッシュを1枚、股に挟もうとした。
いやそんなんじゃ無理だとわかってるのに。
もう1枚取った。
意味わからん。

マタニティパジャマで蓋をしつつそんなんじゃ足りないけど、これもツイッターでみた。

羊水が出た量を知りたいから、着替えないで来てほしい。

無理だ、気持ち悪い、べとべと。

そんなことを一瞬で考えながら電話する。

【病院入院のところ】
え?こっちで合ってるんだっけ?

そもそも電話番号多すぎてどれが正解か怪しいけど、きっとこれだったと登録した番号。

すぐに出てくれた。それが2:00。
「何時くらいに破水しましたか?」
「5分くらい前です」

母も父も起きて2階から駆けつけてくれた。
母子手帳ケースの中に診察券あるからとって!
バスタオルも渡してもらい、電話は続く。

前に腎盂腎炎で緊急連絡したときもだけど、なぜかコロナの問診が永遠に続く。
もう病院に行きたいのに。
不安なのに。
でもきっとそのおかげで安心なのだ。
いや早く行かせろ。

ようやく電話を切って、ほぼ用意し終わっていた入院バッグと、書かれていない入院書類と。
わらわら持って出発する頃には、父が車にレジャーシートとバスタオルを敷いててくれた。

母は着替えと夜用ナプキンを渡してくれたので、とりあえず着替えて出発。

なるべく横になって安静にして
来てくださいの指示の中には、本当にベルトせず横になるのか
リクライニングを限界までかけろという指示なのか、世の中難しい。

ベルトをしないで車に乗った経験がないから、怖すぎてベルトでいった。

3:00 病院着

来たらわかるようにしておきますと言われ、それでも心配だから、先に母に降りてもらい車椅子手配。
守衛さんに来客シートを書くように言われ、保険証だ、診察券だ、熱を測れ、血圧を測れの間にやっとERの看護師さん登場。

備え付けの血圧計じゃ無理よね。
私測るからおいで。
優しく連れて行かれる。
母子手帳とかは持っていったほうがいいかも。
ご両親にはここで待ってもらって。

そのまま産科へ連れて行かれる。

腎盂腎炎で入院したときの、MFICUでそのときの推しの助産師さんが当直の夜勤だった。ちょっと安心。

先生の内診。
噂の子宮口ぐりぐりってこれか…?

お腹張る感覚はある?
何分に1回くらい?

んん?
それは陣痛間隔ってやつか?
一切気にしてなかったぞ…!
痛いとかはないしな!🤔

先生たち、困って協議に入る。
NICUが空いていない。
最悪搬送の声も。
なんのために県内で一番大きい大学病院にしたんや…。
でも同意書(最悪搬送ですってやつ)前書いたしな…。

採血してお手洗いだけ行かせてもらって、リトドリンの点滴が始まる。

このまま手術になったら差し替えなくて済むように、太い針のにしておきますねと言われる。

ドッドッドッドッ
ただでさえ妊娠中に早くなった脈が上がるのがわかった。
ほてり。震え。
震えに関しては今の状況に対するものなのか、副作用なのかはわからないけど、みんなが言ってた副作用ってこれか。
これに何日も耐えなきゃなのか…?と思う。
モニターをつけても一定間隔で張る。
と思っていた5:00ごろ。
点滴漏れ発覚。
差し替えでリトドリン効いてきて、入院個室へ移動。

5日前の検診の際に夫と外食したことで、抗原検査をし、念のため感染疑いで移されることになった。
そのときまでの先生の話だと、今日産むかもしれないし、何日か持たせられるかもしれない。
でも当初予定してた37w1dは確実に無理ということだった。

7:30 診察

個室に移ってからのモニターの数値は良かった。
リトドリンが効いてきたのだろう。

助産師さんからも「毎食前にモニターをつけて、先生の判断を仰ぎつつご飯が出ます」という話を聞いた。

夫が普段起きる時間になったので、LINEの既読はついていないけど電話。
今日になるか明日になるか、来週まで持つかわからない旨を連絡。

8:30ごろ、未熟児の肺の発達を助けるステロイドの筋肉注射をした。
右腕に1回。
翌日反対の腕にして、数日経つと効果が出てくるらしい。
少し持ち直したのかな?と思った。

受診時とは別の先生が来て、この人も見たことある先生で安心した。
また器具を入れて内診ぐりぐり?もした。
次エコーしようとなったところで、急患が入って行ってしまった。
私は落ち着いたからなのかな?と思った。

どうなるかわからない不安と、寝れてなくて眠くてつらい。

10:00 緊急帝王切開が決まる
また別の、日中担当の先生が2人きてくれて診察。

エコーを見たところ、
・先進児の逆子が破水していること
・へその緒が下に来てしまっていること

内診の結果、
・子宮口が2-3cm開いてきてしまっていること

へその緒は大人で言う首と同じなので、子宮から出てしまうと窒息してしまう。
それよりも早く赤ちゃんを取り出したい。
ってことで緊急帝王切開が決まる。
午前中には出すとのこと。

先生から夫に電話で説明があるらしく、その旨を夫に伝えた。
たまたまテレワークの日にしていたらしく夫は家にいた。
良かった。
出社していたら会社は病院と反対方向。

手術前に夫と会えないことは、
病院の決まりで確認していたが、さっきも書いた通り5日前にふたりで外食したことで手術直後も会えないと言われる。ナゼ

電車とタクシーで向かうと言われたが、手術前には会えないのでバスを勧めておいた。
私が検診で使っていたルートが役に立った。

午前中にはと聞いていたが、何時になるのかは聞かされていなかった。
夫から11:30くらいに手術室ってきいたよ!
と言われる。
なぜ私に先生から言わない?😡

夫とは本当に一人女の子なのか、ずっと心配するLINEをしていた。
(20wごろに2度確認しただけになっていた)
私も双子も無事だろうと性別の心配しかしないのは、実に私達らしい。

10:30 手術準備

手術は全裸だけど、病院のパジャマに着替え。
下の毛を剃られる。
人に毛を剃られた経験がない人はちょっと抵抗感ある?って思った。
光脱毛しててよかった🤷

着圧ソックスは病院からもらえた。(購入?)

身長を聞かれて足首のサイズを測られてSを履かされた。
足太いけどそれは関係ないらしい。

マニキュア、アクセサリーなど
つけていないことを確認される。

お守りを持ち込みたかったけど、手術室には持ち込めないことを知る。
病室では持ってられるので、夫が書いてくれた小さい絵馬をずっと眺めたり握ったりしていた。

取り上げ担当の助産師さんがお産バッグの中身を回収に来た。
赤ちゃんの帽子と何かだと言っていた。
そのときにバースプランを聞かれるが、はて思い出せない。
生きて帰ってこれればそれでいい。
一緒に写真を撮るのは難しいですよね?と念の為聞いてみた。
赤ちゃんはすぐNICU預かりになるから難しいだろうとのこと。
そりゃそう。
メガネを持ち込むか聞かれたけど、裸眼でも見えそうだからと一度は断ったものの、直前に持ち込むことを決意。
結果これがよかった。

11:30 手術開始

手術行ってくるね!という暇もないままベッドで手術室へ連行。
酔って気持ち悪くなる。(吐き気はない)
手術の帽子をかぶせられ、いろんな人に挨拶されるも、一人も覚えられない。(いつものこと)
パジャマを脱がされて手術台に移される。
狭いのに少しずれろと言われて、がんばってずりずりする。
エビのポーズでエコー?しつつペンで印をつけられる。
まじで光脱毛みたい。

エビのポーズで消毒3回する。
冷たいけどごめんねって言われたけど、昔の光脱毛の冷蔵庫でキンキンのジェルよりマシだなと思った。
楽にしててと言われたけど、通称エビポで楽とは…?🤔はて🤔

もっとお腹が大きい人はエビポ確かにきつそうだけど、単胎並みの人は余裕そう。
そんなエビポ。

事前に産科麻酔外来で聞いていた通り、一度麻酔のための麻酔を入れて、その後もう一度麻酔をした。

産科麻酔外来も、予定が空いてなくて、出産の翌々日になりそうだったけど、運良く内分泌内科(既往病の念のための検査の結果確認)の日に受診できていて良かった。
知らないままだとちょっと怖かった。

麻酔直後から足がぽかぽかしてきて仰向けにされると、左足だけなんとなく曲がっている感じがするものの、下半身がだるんとなる。
すぐに尿カテーテルを入れられるも何も感じず、されるがままの状態。

保冷剤で感覚確認される。
肩冷たい。
胸元、ちょっと冷たい。
だんだん何も感じない。
左と右とそれぞれ。
麻酔がよく効いているようだった。

目の前の衝立がいつからあったのか、バースプランを思い出して先生たちに言う。
血とか見えないようにしてください。
衝立があるから大丈夫よ。
「生まれてから赤ちゃん見せるけど、血まみれだからトラウマになりそうならやめておく?」と逆に聞かれる。
いやそれは見たいからがんばると決める。

手術が怖いと伝えていたのに、みんないるから大丈夫よとか、優しいから大丈夫って言ってたのに、衝立のせいで誰もいないみたいだった。
怖すぎて怖い怖い言ってたら、麻酔科の先生が手を握ってくれた。
おい助産師はどこだ。
麻酔科の先生が今何してるか教えてくれる。
そろそろ赤ちゃんに会えるねぇ〜
楽しみだねぇ〜
もう性別はわかってるの?
どっちが先に出てくるかなぁ〜

もう切ってますか?

いやまだみたい!
もうそろそろだよ!

雑談で気を紛らわせてくれるプロ。

切り始めたら焦げ臭いような、変な臭いだった。

痛くないでしょ?
ちょっと押されたり引っ張られる感覚はあるかな。
でも麻酔がちゃんと効いているよ。

言われた通り痛みは感じなかった。
ぐいぐいされて一人目が出る。
女の子だった。
破水してしまったほうの逆子。
そのまま顔も見れず連れて行かれる。
(が、そんなことを気にする余裕はない)
女の子ですよ〜に対する私の第一声は、良かった〜だった。

続けてぐいぐいされてもう一人出てくる。
こちらはすぐに泣き声がした。
ああ、赤ちゃんってすぐに泣くものだったなと思い出す。
こちらから顔を出しますねと、右から顔だけ見せてもらう。
羊水まみれでちょっと血の付いた男の子。
やっと会えたねと思った。

そこから胎盤やらなにやら出す作業。
思ったよりもこれが長くて、もうお子を見てやりきっていた私は、つらくてつらくてつらかった。
ぐいぐいぐいぐい。
産まれたあとはもう手を握ってくれる人はいない。

誰かに助けを求めたくても、さっきまで頭の周りにいた人がいない。
気持ち悪い。(吐き気はない)
いつ終わる?
まだかかる?
気づいた先生が来てくれる。
あれは麻酔科の先生だったか誰だったか。

あともう少しかかるかな。
今先生が洗浄してくれてるよ。
縫うところだよ。

細かく実況されると少し落ち着いた。
先生も気づいて早く切り上げようとしてくれる。

手術が終わり、痛み止めの座薬が入る。
何も感じない。
服を着させられるために下半身を動かされても何も感じない。

また保冷剤で感覚の確認がある。
今度はお腹の方から胸の方まで。
左と右と。

終わった頃だったか、コットに入れられて二人目ちゃん登場。

一人目ちゃんは最初泣かなかったけど、そのあとすぐに泣いてNICUへ。

二人目ちゃんは最初泣いてたけど挿管することになって、でもきれいに洗ってもらって赤かった。
赤ちゃんって赤いんだな。

産まれたては二人目ちゃんしか会えず。
ますます一人目ちゃんへの想いが増す。

ふたりともNICU預かりに。
 
とにかく無事に産まれて、当初の予定通り男女の双子で良かった!
小さく生まれたことに対しては本当に何も思ってなくて、ごめんねって気持ちもなくて、ただただ二人が早くパパとママに会いたかったのかな?って思ってる☺️
こんなに小さい我が子を見る機会ってエコーでしかないし、めちゃくちゃかわいい〜!尊い〜!って気持ちでNICU通ってた。

破水も、うちのおてんば娘が膜を蹴破ったからだと思っているパパとママですが←
細菌感染が原因じゃないか?と医師から説明があったので実際のところはわかりません。
血液検査も特に際立って高いところないみたい。

帝王切開怖い〜!傷が〜!とか心配していたけど、大事な寝具や家具を守るために、すぐ取れる場所にバスタオルなりビニールシートなり破水対策大事だなって思った←

そんな感じで出産レポでした✌