突然「会いたい」と連絡してきた彼
心臓がバクバクして
胸が高鳴るという表現がぴったりだった
連絡から2時間後
私たちは7ヶ月ぶりに再会した
信じられない展開に戸惑う
冷たくブロックした彼
何度も夢に出てきた彼
もう二度と会えないと思ってた彼
その彼が目の前にいた
2時間前まで完全に遮断されてた2人が
いま一緒にいる
信じられなかった
「会いたかった」と言って
抱きしめてくれた
背の高い彼の顔を見上げて
「私も」と言った
少し痩せた綺麗な横顔
前より大人びて見えた
「これ夢??」と言ったら
「夢じゃないよ」って彼は笑った
あの無邪気な笑顔だった
夢か現実かわからなくなる
もう1人の自分が
私を上から見下ろしていた
聞きたいことがいっぱいあったけど
何も聞かないことにした
彼の顔を曇らせたくない
今は彼の安心してる顔だけを見ていたかった
あっという間に時間が過ぎた
儚く解けていく雪のように
彼も消えていくような気がした
帰り際
彼は「また会ってくれる?」と言った
私は「うん」と答えたけど
彼の言葉は約束を果たさないと感じた
彼は現実的に厳しい制約の中にいることに変わりない
これ以上
彼を苦しませるわけにはいかない
「また連絡するね」と言って別れた後
彼はまた私をブロックした
私がブロックに気づいていないと思ってる彼
そんな訳ないのにね
シャッターを閉ざされた私は
なすすべもない
「会えてよかった おやすみ」
の一言さえ届かない
やるせない気持ちに包まれて
行き場のない心はフワフワ漂ってた
2人の間には大きな大きな壁がある
自分の人生を自分で選べない彼
高い壁の前で動けなくなる
彼の姿がみえる
「もう無理しなくていいよ」
心からそう思った
彼に届くように祈った
そして
「またいつか会おうね」と
心の中で何度も願った
恋に魂があるとするなら
それは静かに空に昇っていく
「これでよかった」
きっと彼とは
また来世で会えると思う
「また会おうね」と言ってくれたから
今度は約束を守ってくれると思う
その時はきっと
私も彼を見つけられると思う
