一人暮らしを初めてもうすぐ1ヶ月になる
私は、まだ親へのコンプレックスを捨てきれていない
母親の期待を裏切らないように頑張っていても、グループホームに入居して1ヶ月が経っても母親への恐怖心と期待に応えなきゃという焦りが消えることはなくて、むしろ離れたことによって余計に顕著になってしまった
早く結果を出さなきゃと焦って怠惰でろくに就職活動や仕事が出来ずお金が無い自分に支払える対価は身体だけだった
19から男の人を相手にしてお金を稼いだ
そのせいで身に余るお金ができて余計に自分を許せなくなった
今日、洗濯をした方がいいとグループホームの世話人さんに言われて行動しようと思ったのが夜になってしまったんだけど寝てたら乾くだろうと思って扇風機をつけて乾かして寝ていた
でも、扇風機に揺られてものが動く音が気になって眠れないのだ
でも寝ないと明日朝早いので頑張って目をつぶる
急に私のすぐ側にあった窓が開けられてカーテンを勢いよく開ける音がした
怖くて目が開かない
目の前に干してあった下着を乱雑に袋に入れる音がした
下着どろぼうだ
2人組だった
目を開けると薄汚い男が私のズボンと下着と布団を剥がして私の近くに座った
「はーい、これも取っちゃおっか、ゴムなんかいらんよね」
何?と思わず喋ってしまう
「変なことしたらこれだから」と短い果物ナイフを突きつけられる
期待に胸が高鳴る一方で、そんな短いナイフでは痛いだけだし死ねないじゃないかと少し落胆する
目をちゃんと開けた時扉は開いてなかったし服も半乾きで干してあるままだったし2人組なんていなかった
洗濯物がまだ扇風機に揺られている
私はまた死ねないままだった
早く期待されるこの日々が終わりますように